老人は暴走する

Boys, be ambitious like this old man. (William Smith Clark)

老人とは暴走するものである.なんとなれば,老い先が短いからである.今晩寝たら最後,3ヶ月後に腐乱死体で見つかるだろうと思えるようになれ ば,そりゃ暴走するに決まってる.だから当の本人は北海道を去ってから,事業に失敗し,病に倒れて世を去った.有言実行である.

一方,今日の一言が10年,20年先に響くと思えば,決して暴走はできない.boysは決してambitiousにはなれない.それを知っていて 言うのだから,クラークとやらは随分と嫌みなジジイだった.少年鑑別所勤めの私は若い人に優しい。だから間違ってもそんな嫌みは言わない.

ましてや,「今の若い者は」とか,「こんな日本に誰がした」(←お前がしたんだろうが,このクソジジイ!!責任取って早く死ね!!)とか,どこか の老いぼれ政治家みたいな戯言は言わない.

検察官・裁判官教育にせよ,レギュラトリー・サイエンス研究にせよ,テレビ出演にせよ,腐乱死体で見つかってもなお,「キャー,マッシー」と言わ れるような,独創的な暴走をするだけだ.

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