興行師の面白さ

出前授業をやっていて,嬉しいのは,学生さんが面白がってくれることだ.特に岡山道場では,企画の段階から,学生さんが中心である.それを羨ましく思っていた高松市の横井 徹先生が,2005年10月に私を呼んでくださって,香川大学で大道芸を披露したのだが,そのすぐ後に,香川大学の学生さんの方から,次回の企画に積極的に参加したいとの希望が出てきて,横井先生から喜びのお手紙をいただいた.下記はそれに対する私のお返事である.

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横井先生,池田です.香川でも,岡山でも,若い人が興味を持つことは同じなのでしょう.大道芸の面
白さとそれを企画する興行師の面白さに気づいたのだと思います.自分自身が,あんな興業を企画して
みたい.そういう気持ちになったのでしょう.大学祭で,売れっ子歌手を呼ぶ感覚です.

実際,岡山や,この夏,家庭医療学会の研修医・学生部会に呼ばれた時の新潟の学生さんもそういう感
覚で面白がっていました.

そういうふうに学生が面白がって動いてくれる,それを見て,ああ,自分が次の世代を育てるのに貢献
できているという充実感が我々の方に生まれる.岡山の安田先生が学生さんを相手にして嬉しそうな顔
をしているのが目に浮かびますよね.そういう関係が香川でもできつつあることがわかります.

> という意見が出たようで、さっそく「全部面白いから全部やりまし
> ょう!」と返事しました。

そうです.面白いからこそ広がる,継続できる.私もいつもそう言っています.私の地方巡業も,教育
とか,神経内科のノウハウ伝授とか,そんなことはあくまで副産物であって,何よりも,私自身が面白
いからやっています.現場のみなさんがいつもやっていることを,私は多くの人の前でそれを披露する
だけなのに,それだけで,芸人として,やんやの喝采を浴びることができるのです.こんなに面白いこ
とはありません.

学生さんには,どうぞ気軽にご連絡いただくよう,お伝えください.(2005/10/31)
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