「君の名は。」に見る仏陀の教え

●袖すり合うも他生の縁→前世・来世を意識して現世を生きる→輪廻転生を意識する→現世での自分の肉体に依存しない世界を意識できる→極楽浄土のような概念を無理矢理導入せずに→常に、この日、この刹那を極楽浄土と考えれば、前世・現世・来世を平等に捉える共通パスポートを取得できる。

●仏陀の教えに従えば→今日一日を大切にすることを積み重ねていくことによって→この日、この刹那を極楽浄土と考えられるようになる。

●その教えとは四苦八苦。つまり生老病死、愛別離苦・怨憎会(おんぞうえ)苦・求不得(ぐふとく)苦・五陰盛(ごおんじょう)苦。自分のコントロールできないことをコントロールしようとするから「苦」になるのであって、コントロール願望から距離をとれれば「苦」が軽減し、ついにはその距離が無限大になって「苦」が消滅する。

●コントロール願望から距離を取るのは、今日一日を大切にする、今日一日を誠実に生きることを積み重ねていくのが一番効率的。

●というか、我々凡人ができるのは今日一日を誠実に生きることだけ。さすがお釈迦様と言われる人だけあって、我々迷える衆生の日常生活がそのまま修行になっているんだよと諭してくれている。そう言われると楽になれる。

おまけ:星の王子様 「大切なものは目に見えない」
●「名前」のような目に見えるものにこだわっていると、目に見えない大切なことを見逃してしまうことになりかねない.

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