敵性語
    
    
    大東亜戦争中でも、カレーライス→辛味入汁掛飯、コロッケ→油揚げ肉饅頭と、音はともかく、字
    数はそれほど増えませんでした。それに比べて、混合診療→保険診療と保険外診療の併用療養制度(17字)とはなんとまあ、ユーモアのかけらもな
    い、長広舌スローガンなのでしょうか。
    
    それをまたそのまま17字使って記事を書く奴に、記者でございなんて資格はありませんが、そもそも、「米帝の手先と」言われようと、「国民皆保険
    制度を食い物にするハゲタカ野郎」と罵られようと、アベノミクス司令官の忠実な僕として、何としても中央突破してやるという気迫が伝わってきませ
    ん。こんな腰砕け姿勢では、日医を潰せるわけがない。
    
    こんな子供だましの言い換えが通じるとでも思っているとしたら、規制改革会議自体がお子様ランチメニューのレシピ相談会か、そうでなければ、規制
    改革会議の連中が、国民の皆様は明き盲同然の馬鹿者ども揃いと決めてかかっているかのどちらか
    です。
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    規制改革会議  保険外併用療養の規制緩和を最優先 ( 日刊薬業 2013年7月26日 )
    
     政府の規制改革会議(議長=岡素之・住友商事相談役)は26日、議論を再開し、早期の規制緩和を目指す「最優先案件」として「保険診療と保険外
    診療の併用療養制度」など3つのテーマを取り上げることで合意した。3テーマは同日、岡議長らが提案したもので今後委員からの提案で増える可能性
    もある。8月22日の次回会議で正式決定する。
    
     ほかの2テーマは介護・保育事業への株式会社やNPOの参入促進、農地関連規制の見直し。
    
     保険診療と保険外診療の併用療養制度は前回、「保険外併用療養のさらなる範囲拡大」として規制改革会議の健康・医療ワーキング・グループ
    (WG)が取り上げたが、議論の時間が十分に取れなかったため、6月の答申への反映は見送った。
    
     その後、政府が6月に閣議決定した日本再興戦略に、保険外併用療養費の一つである先進医療について審査手続きの迅速化を進める「先進医療ハイ
    ウェイ構想」が盛り込まれた。岡議長は会議終了後の会見で、「戦略に載ったことからも緊急性は高まり、今回、最優先案件として、(保険外併用療養
    費の規制緩和を)取り上げた」と述べた。
    
    (後略)
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