その名も健康手帳

次世代電子カルテ」とは,何と惨めな名称だろうか.何と言っても世界に冠たる我が国の「母子健康手帳」の衣鉢をそのまま継ぐ,由緒正しい名称「健康手帳」がいいに決まっている.これなら英訳だって単純明快なPHR(Personal Health Record)となる.

従来型診療録が医療機関所有の情報であるのに対し, 健康手帳は文字通りゆりかごから墓場まで一貫した個人の資産となる.旧称国民総背番号制で税務署に財布の中身を把握されてしまっている現状で,自分の命に関わる情報を自分に取り戻す健康手帳に反対する理由はない.得られる果実は北欧諸国から生まれてくるような素晴らしい疫学研究だけではない(SGLT2阻害薬による下肢切断リスクはclass effectだった―これぞ「Real World Evidence」の威力―).健康手帳は医療に対する市民のリテラシー向上にも大きく貢献する.

NeXEHRSコンソーシアム

二条河原へ戻る