ある法医学者へのエール

およそ大学の中で、法医学以上に社会に対する影響力を持っている教室はありません。一部の法医学者は、その力の使い方を間違えた、そして、何百何千もの御遺体と 対面しながら、人事は棺を蓋うて定まることも学べなかった。そんな連中の尻ぬぐいに、先生の才能と貴重な時間を充てるなんて馬鹿げ ています.従前の法医学のネガティブな歴史を先生が一人で背負う必要はこれっぽっちもありません.

今、若い人たちの多くは、法医学は真っ暗な荒野で,そこには自分が歩む道も居場所もないと思っています。先生の使命は、実はそうではないことをわかっても らうことです.未来ある若い人たちに、社会に重大な影響力を持つ法医学という選択肢があることに気づいてもらうことです.

これはスターにありがちなことなのですが、しばしば自分がスターだと自覚していません。凡人にできないことをやるのがスターですが、スター自身は、自分 は、誰が考えても必要な仕事だからやっているだけで、それ自体は特別な事でも何でもない、ましてや名前を売るためにやっているのではないと思っています。 それがスターです。

医学・医療業界にもそういうスターは世の中にたくさんいますが、残念なことに法医学ではこれまでスターが全くいなかった。社会に重大な影響力を持つ医学分 野であり、本来の仕事がそのまま社会に向けてのアピールになるのに、本当にもったいないことをしてきた。それでもようやく、待望のシンデレラボーイが出て きた。

そのシンデレラボーイが成長して、宝塚のトップスター並になるためには、スターの自覚、つまり、自分は常に注目を浴びる存在だから、絶対にみっともない真 似はできないという緊張感が必要です。先生には、そのトップスターになる素質と風格があります。そして今回の事案は、シンデレラボーイにふさわしい、大抜 擢の晴れ舞台です。そうです。そんなことを言っているのは私だけです。トップスターの条件はトップスターだけが知っているのです。

たくさんの臨床医が、たくさんの若い人が、先生のファンクラブに続々と加入しています。もちろん私も応援しています。NHKのオンデマンドを御覧になる必要はありません。私からDVDをお送りします。DVDが到着するまでは、ネットでトップスターの姿を御覧ください。

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