原発リテラシー
津波対策は無意味&地震対策は不可能
−「東電から国民を守る党」は誰にとっての悪夢なのか?−

はじめに「東電から国民を守る党」は誰にとっての悪夢なのか?参考文献・サイト

はじめに:何を今更原発なのか?池田、お前は一般市民の法的リテラシーの向上に余生を捧げるんじゃなかったのか?という声が聞こえてきそうだが,原発リテラシーと法的リテラシーとは相補的な関係にある.私を天下の藪医者呼ばわりする検察と裁判所が最も恐れることは,市民が法的リテラシーを獲得することである.そして東電が最も恐れることは,市民が原発リテラシーを獲得することである原発リテラシーの核心は,「福一再来の悪夢は防げない.なぜならば,津波対策は無意味であり,真の意味での地震対策には膨大なコストがかかり不可能だからだ」.法的リテラシーのページと,このページの共通点は,感情論による誤魔化しの排除である.法的リテラシーのページの愛読者にとって,このページはとても楽しい読み物になるだろう.(2019/10/13)

「東電から国民を守る党」は誰にとっての悪夢なのか?
「炉心流量ゼロ」の原因がジェットポンプ計測配管にあるとすれば,その対策は想像を絶するものになりかねない.親指ほどの細さしかなく,炉心部を囲うよう に複雑な配管の全てを耐震仕様にすれば,原発のコストは膨大になります.おそらく,原発は経済的に見合わないとして稼働されなくなるでしょう.(木村俊雄  原発は津波の前に壊れていた 週刊プレイボーイ 2019年10月7日号)

7基もの原発が稼働中の現在、このことは重大な意味をもつ。「津波が原因」なら、「津波対策を施せば、安全に再稼働できる」ことになるが、そうではないのだ。(「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発 文春オンライン 2019/9/25

原発論争から距離を置きたい人々は,「福一メルトダウンの原因が津波だろうと地震だろうと,そんなことどうでもいいじゃないか」と思うだろう.それは正に東電を含めた原発村の人々が熱望する市民の心理だ*1).なぜなら,想定外だった津波が原因だったとすれば,今後は津波も想定して安全対策を講じれば、再稼働も、新規に原発を作ることも、何もかもが原発村のやり放題だ.しかし,地震国日本で,世界に誇る耐震対策をしていたはずの原子炉で,地震発生後たったの1分30秒後には冷却水流量がゼロになった*2)ことの意味が市民の間で理解されれば,N国党どころの騒ぎではなくなる.原発マフィアを擁護してきた政党,政治家は,「東電から国民を守る党」に敗れて表舞台から去り,「東電から国民を守る党」と「科捜研から国民を守る党」の二大政党制が誕生する.

*1 原発が津波の前に壊れていたと結論しているのは木村だけではない国会事故調も,伊東良徳も,津波の敷地到達時刻が全電源喪失時刻以降である可能性を指摘し,津波が全電源喪失の直接的原因ではないとしている

*2 地震発生は2011年3月11日14時46分,津波の第一波到達はそれから40分後の15時26分,実際に建屋浸水を起こした第二は到達はそれからさらに10分後の15時36分(建物の位置によって35-37分の幅あり)とされている(土木学会論文集B2(海岸工学)2016:72 (2); I_361-I_366)

参考文献・サイト
国会事故調(東京電力福島原子力発電所事故調査委員会):報告書(2012.7.5)
元東電社員、新事実を発表 〜木村俊雄氏「メルトダウンは津波ではなく地震で引き起こされた!」(IWJ 2013.10.4)
伊東良徳. 再論 福島第一原発1 号機の全交流 電源喪失は津波によるものではない. 科学 2014;84(3):e0001.
古賀茂明 原発メルトダウンの原因は津波ではなく地震!? この大スクープを無視するな!(週プレニュース 2019/8/30)
「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発―事故検証結果は「津波が原因」。しかし、それは間違っていた(文藝春秋 2019年9月号)

法的リテラシー(科捜研から国民を守る党)