三瀬診療所実習をおえて 2002062 徳島 圭宜
地域医療の見直しが叫ばれている中、地域医療とはどういうものなのか?どのような問題点があるのだろうか?という思いと、将来地域医療に自分もかかわる可能性があり、一度体験してみたいと思いこの実習を選択させてもらった。
地域の診療所ではできる検査や治療は限られており、重症の疾患や、緊急の場合は他の大きな病院に紹介する。そうであるならば、最初から過疎の地域に無理に診療所をつくる必要はないのではないだろうか?という考えもあるだろう。しかし、地域医療とは単に医療をするだけでなく、患者教育や地域の人々の意識の啓発のためにも重要であると思う。地域に診療所があることで、患者が診療所に来るこないは別にして、その地域の人々の健康に対する意識を改善でき、予防の気持ちが芽生えたり、より軽症の段階で医療機関に受診する動機づけになるのではないかと感じた。地域の診療所では単純に病気の患者を診断し、治療するだけでなく、予防などの公衆衛生を含めた分野を求められているように感じた。また、診療所では患者の家族や患者の生活背景、職業や生活上の問題点など、細かい分野にわたって情報を知ることができ、そのことに配慮した診療ができることがすばらしいことに感じた。往診も見学し、その患者に必要な医療を患者に合わせて提供できることに感動した。
過疎の地域という環境は、どちらかというと閉鎖的な環境でありそれが長所でもあり短所でもある。地域医療を行ううえで、どのようにその地域の人たちの生活に入るのかが難しい問題の容易に感じた。独身の医者であればそれほど問題にならないだろうが、家族がいる場合、その家族もその地域で暮らすのか?その家族と地域の人たちとの関係は良好なのか?子供はその地域の学校に行くのか?など多くの問題があるように感じた。地域医療を行うのは重要なことであり、必要不可欠なのだが医師も一人の人間であり生活をしていかなくてはならないわけで、どれだけその地域の人達に入っていくのか重要であると感じた。
三瀬診療所では月に1回、医師や看護士だけではなく、保健士や役場の人・老人ホームの職員などが集まり、地域に住んでいる高齢者の方々に対するケアーの仕方を検討する会議が行われている。私は運良くその検討会にも参加させていただいたが、話が細かく、全員が一人一人について、真剣に話しているのに驚いた。各高齢者の生活や健康上の問題、こちらが提供できるケアーを話しており、地域という狭い範囲だからこそできることではあるだろうが、これほど真剣にみんなが話し合い意思の統一を図って地域の人々に接していることがとてもすばらしいことだと感じた。
この実習を通して、地域医療の重要性を再確認できた。医療とは患者を診断し治療することも大事だが、心のケアーや予防など多岐にわたっていることを深く学ぶ2週間だった。
最後に、お忙しい中2週間実習させていただきありがとうございました。