三瀬診療所研修を終えて(2007年12月研修)

佐賀大学附属病院2年目研修医 竹内 正宣


今回12月の1ヶ月間三瀬診療所にて研修させていただきました。

三瀬診療所での研修は主に新患の外来や、慢性疾患にてフォロー中の患者の外来、往診診療をすることでした。これまでの研修は主に診断のついた入院患者を指導医の先生と一緒に診療するという流れでした。診断がついた状態から入るため、患者さんの社会的背景まで考えるところはなく、原因疾患を治療すること、そして退院させることが自分の目標となっているところがあったと思います。白浜先生とともに診療させていただいていると、患者さんは今までどのような既往があり、どのような生活環境、家族がいるのかを考え、その上で患者の希望も聞き治療をしているのを目にすることができました。たとえば

「この人は家の手伝いが忙しく、ゆっくり休むことができない状態にあるから、水分はとれてはいるけど、ゆっくり休ませてあげるため点滴までしてあげよう」、「休みたくても家庭の事情で休めないなら、先生が家族に休ませるように説明するよ」といったように、その人の社会的背景など含めて診療してあげていると感じました。そしてそれが、三瀬村と白浜先生との強い信頼関係につながるのかなと思いました。この研修を通じて、「患者さんの病気のみでなく、患者さんの背景、生活環境まで含めて考え、患者のニーズに沿って診療すること」の大切さを改めて実感できたと思います。

また一ヶ月という短い期間の中でも患者さんが自分のことを覚えてくれて、三瀬村のお店で「診療所の先生だよね。」とか声をかけてもらうことがありました。自分も三瀬村の一員として歓迎してもらえているような気がしてとてもうれしかったです。患者と医者の距離が近い地域医療の魅力を感じました。

今回地域医療研修は自分の医療に対する考え方を捉えなおすよい機会だったと思います。。最後に、このような貴重な研修をさせていただいた白浜先生をはじめ、スタッフの方々、三瀬村の方々に心より御礼申し上げます。一ヶ月間本当にありがとうございました。