三瀬診療所実習感想
佐賀大学 5年 佐保 洋平
私は1/9〜1/19選択コースで三瀬村診療所実習を選び実習させていただきました。三瀬村診療所を選んだのは、地域医療の現場の様子が知りたいと思ったからでした。大学病院とは違い、限られた設備の中で患者全体をみて診療しなくてはいけない、患者と医者の関係は大学と比べずっと身近であるということは知っていましたが、体験してみて知識と(短期間とはいえ)体験は違うと思いました。
農村だから公共交通の便が悪く、車を利用する人が多いとはいえ、診療所に来る高齢の方たちは巡回バスで来る人がほとんどではないか、と考えて実習にいったのですが、実際は多くの人が車で来てありました。
やはり大学病院とは違い、高血圧や糖尿病などで長期フォローされてる患者が大多数でした。どの患者もなれた感じで二週間分頼んだり、最近ひざの調子が悪い、湿疹が出たなど体の変化も自分のほうから先生に伝えて診断、治療を頼んでいるという感じでした。また最近なくなった方の思い出話や、血縁関係の話など地域の話題がたくさん出ていました。しかも話が弾んでいるだけではなく、診療所に来てない高齢の人の状況までわかり、無事に過ごしていることがわかるというメリットもありました。
また先生が薬の効果だけでなく、薬価まで考え患者の負担対効果が一番よくなるように気をつけてあり、これは私も将来必ず念頭に置いておこうと思います。
ちょうど市からの監査が入ったのですが、診療所はきちんと点数を取るように指導を受けるようでした。診療所の存続を考えればなるべく多く点数を取れるようにしたほうがいいでしょうが、各患者を前にするとなるべく負担を軽くしてあげたいと考えてしまってあるのだと思いました。医療改革などで地域の診療所を取り巻く財政は厳しくなる一方ですが、医者としてとても判断に苦しむところだと思いました。
往診にも同行させてもらい、独居老人の現状やどうしても診療所に行こうとしない患者などテレビでは決して映らないような体験ができました。
幸運なことに月1回の高齢者サービス調整会議にも参加することができました。診療所、社会福祉協議会、デイケア、介護支援センターなどの参加者が高齢者の情報を共有し、(それこそ車ですれ違うときの運転の様子まで話しに出ていました)、医療と福祉が連携したというより一体になって地域の健康な暮らしを守っている、という感じでした。
地域診療は大学病院で専門の疾患だけ診ていればすむのとは違い、田舎で地域の人に慕われ一緒に生活しているために様々な患者背景を知って、患者と共に解決していくという奇麗事だけではすまない仕事があると思いました。もちろんやりがいがある仕事だと思います。実習の体験を活かし、何科に進むにしろ地域に貢献できる医者になりたいと思います。
最後になりましたが、白浜先生をはじめスタッフの方々が暖かく迎え入れて下さり有意義な実習が送れました。本当にありがとうございました。