三瀬診療所実習の感想文 (期間:2005/6/20〜2005/7/1)
佐賀大学医学部  6年 田中基嗣

【二週間のスケジュール】
         <午前>                 <午後>
6/20(月) 三瀬診療所(バス同乗)           三瀬診療所
6/21(火) シルバーケア三瀬(デイケアサービス)    同左
6/22(水) 三瀬診療所                 往診
6/23(木) 三瀬診療所                 三瀬診療所
6/24(金) 三瀬診療所                 三瀬診療所
6/27(月) 三瀬診療所                 三瀬診療所
6/28(火) シルバーケア三瀬(ホームヘルパー・ケアマネージャー同行)
6/29(水) 三瀬診療所           往診・講義(医療倫理INENGLISH)
6/30(木) 三瀬診療所                 三瀬診療所
7/1(金)  三瀬診療所                 三瀬診療所

【感想文】
 私が、6年次の選択実習で三瀬診療所を選択したのは、5年次の総合診療部の実習で、2週間山口クリニックにお世話になったときに、大学病院での専門外来との違い、医師‐患者‐家族関係の違いに驚き、また患者をトータルで評価して治療を考えていく総合診療的な視点の必要性を感じ、佐賀大学医学部総合診療部の関連施設として有名な三瀬診療所ならば、間違いはないだろうと考えたからです。
 診療所がこんなにきれいな建物とは思ってもいませんでした。毎日あの太陽光を取り込む玄関をくぐる度に、「よし、今日も何かひとつ自分のものにしてやるぞ。」とやる気にさせられました。
 診療所の患者さんは、慢性疾患、特に生活習慣病のフォローが大半でしたが、毎日3・4例は面白い(倫理審査委員長の白浜先生、すみません)症例に出くわしました(具体的には、巻き爪、リンゴ病など)。振り返れば総合診療とは当にこのことで、内科・小児科はもちろん、小外科、皮膚疾患、精神疾患、整形外科疾患などなど、私が2週間で経験しただけでも枚挙に暇がありません。白浜先生は本当にいろんなことを知っているなと正直に感じました。しかし、私は三瀬診療所実習でもっと大切なことを先生に教えていただいたと思っています。患者さんと患者さんの家族の全人的・包括的ケア、医師以外のコ・メディカルスタッフとのコミュニケーション、医療と福祉の隔たりとその協力の必要性、地域医療と行政、そしてなによりも地域医療の必要性。この2週間の間に、福祉の面ではホームヘルパー・ケアマネージャー同行や、シルバーケア三瀬における終末期ケアの是非の問題などを、行政の面では佐賀市長の見学もあり、それについて先生のお話を聞きました。医療では、最新の薬剤(例えばACE阻害薬に対するARBなど)を有効性の差や価格などを考慮して上で使用するかどうかなど、いろんなことを考えさせられました。大学病院では経験し得ない経験をたくさんしました。そして大きな衝撃を受けました。
 この2週間、いろんなイベントも私を楽しく過ごさせてくれました。ハワイ大学から実習生が来て、英会話の勉強をさせてもらったり、診療所の流水プールに入ったり、一緒に往診に行ったときの写真が佐賀新聞に載ったり(要チェック!!佐賀新聞7月3日(日)16頁。もちろん私は一番後ろに小さく写っていたに過ぎませんが、インタビューの内容に愕然。双方、話してもないことばかり掲載されていました。新聞の取材ってこんな無茶苦茶なんですか??)。また英語で医療倫理の講義をしていただきました。ナマ佐賀市長にも会いました。それから、マッチャン店と峠そばもご馳走になりました、美味しかったです。
 気付けば2週間はアッという間に過ぎ、いまやこの感想文を書いている次第ですが、本当に本当にお世話になりました。ダメ学生の質問にも何かしら先生なりのお答えを頂けましたこと、個人的なことにまで快く相談に乗っていただきましたこと、感謝の言葉もありません。この2週間で得たことをこれからの自分に、患者さんに、その他関係者 のみんなに還元することでご恩に報いる所存であります。また機会がありましたら、是非またよろしくお願い申し上げます。

【桜井隆先生へ】
 佐賀大学医学部6年田中基嗣です。先生の著書「先生・・・、すまんけどなぁ・・・。」を拝読いたしました。率直に、とても面白かったです。医師のあり方、本当に良い医療とは何なのか、といったことに関して非常に考えさせられましたし、共感いたしました。診断をつけたがる医師、死は敗北・・・、すべてに一定の価値観を当てはめるのは非常に困難であり、非現実的だとは思いますが、少なくともそういった医療のあり方について考え、悩むことはとても大切なことのように思います。今後もいろんなメッセージを発信していってください。どうもありがとうございました。



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