「三瀬診療所での研修を終えて」

研修医;三根大悟

今まで大学病院という大規模な病院でずっと研修してきた。今回の診療所での研修では役割りが異なる病院で、できるだけ多くのことを幅広く学ぼうと目標を立てた。

プライマリーケアの現場では、大学病院ではなかなか関ることができなかったcommon diseaseに対する外来診療を多く経験することができた。高血圧症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病、また3月ということもあり、かぜ症候群、インフルエンザ、嘔吐下痢症、アレルギー性鼻炎(花粉症)などが具体的なものである。それらの疾患に対し、患者背景を考えつつ外来の限られた時間内で診察していくことはおもしろかった。また、動悸、胸痛、めまい、頭痛などの症状に対して限られたツール、医療資源で診察していき、適切な治療、または更なる精査が必要なのかなど判断していく過程は新鮮で勉強になった。

また、診療所では往診で患者宅を回った。それ以外にも、ケアマネージャーに帯同し高齢者宅で介護ケアの現場に触れる機会があった。今まで高齢者、身体障害を抱えた患者がどのような日常生活をしているのかなど深く考えていなかったことに気づかされた。また、高齢者の一人暮らし、老老介護の現場などを目の当たりにし、内服薬をきちんと服用することさえ困難と推測できるケースもあり、高齢者の厳しい生活の現実を肌で感じることができた。

最後に、診療所では今まで経験できなかったことを多く体験でき、自分としては医者としての幅が広がったような感じがします。有意義な研修になったのも診療所の白浜先生をはじめスタッフのみなさん、患者さんの好意のおかげです。ありがとうございました。