佐賀市立国民健康保険三瀬診療所研修の感想
2006/09/24
北海道家庭医療学センター
後期研修医 江口 幸士郎
研修期間:平成18年9月19日〜平成18年9月22日
今回は、自分の所属施設である北海道家庭医療学センターから1ヶ月間の自由選択研修をもらえたこともあり、以前より研修を行いたいと考えていた三瀬村診療所で、短期の研修を受ける機会をいただけました。白濱先生ほかスタッフの皆さんには、非常に感謝しております。
スケジュール:
9/19 ヘルパー養成講座での白濱先生の講義を聴講、手伝い
9/20 外来見学、訪問診療同行、佐賀医大からの研修医指導の見学
9/21 外来研修および見学
9/22 外来研修、白濱先生へのインタビュー
○ ヘルパー養成講座での講義聴講
医師としてヘルパーさんと関わることはあっても、その養成講座に出たことのある方は少ないと思います。白濱先生が養成講座の講師を努めておられることもあり、今回参加することができました。参加者には、ヘルパーの仕事に就きたい方、家族介護の役に立てたいと思っている方、自分の老後に備えてという方などさまざまな方がおられ、全体のカリキュラムは、介護・福祉・医療にまたがる分野をそれぞれに講師をよび、数ヶ月におよんで学んでいくという立派なものでした。ただ、カリキュラムを終えても簡単には仕事につけないとの話を聞き、現在の介護事業の厳しさを感じました。
8時間と長時間にわたる講義でしたが、ワークショップの要素も取り入れ飽きさせないような構成となっていました。講義の中盤には三瀬村診療所を取材したTV番組のDVDも見ることができ、三瀬村診療所への世間の注目度の高さも改めて感じることができました。
○ 外来見学および研修
念願であった白濱先生の外来を見学させていただくことができました。小さな村の診療所とういことでもあり、来院するのはみな先生のなじみの患者さんであり、非常になごやかな会話の中、病気のことだけでなく、病気以外のことに関して患者さんが非常に話しやすい雰囲気でした。先生と患者さんの間には、同じ村に住む住民と住民、人間と人間としてのかかわりがすでにあり、その中で医師・患者として話をすることで、より医療がスムーズにいっている印象を受けました。
何人か診察もさせていただきましたが、村民の方も、よそからきた研修医の診察を快く引き受けていただきました。また、期間中に事故の方も来院され、皮膚の縫合もさせていただきました。非常にいい経験をさせていただきました。
○ 訪問診療同行
白濱先生、看護師さん、佐賀大学からの研修医、自分の4名で、軽ワゴンに乗って患者さんのお宅に出かけました。診療所に来るときは、認知症(?)や頑固な性格があり、「問題の多い困った患者さん」という印象だった方のお宅です。そこでは、自宅の様子、生活の状況を見せていただいただけでなく、敷地内にあるその方の昔の職場、そこから見えるきれいな滝など案内していただき、最後は帰る自分たちの車を見送ってくださいました。「問題の多い患者さん」ということに変わりはありませんが、心の距離が近くなり、その患者さんに対しより親身な感情が湧き、患者さんにとって一番いい方法を考えようという気持ちがより強くなりました。訪問診療には、教科書にあるような“患者さんの背景を知る”こと以外の効用もあると感じました。
○ 研修医指導の見学
佐賀大学病院の研修医が1ヶ月間の研修に来ており、白濱先生の指導および指導体制を見学させていただきました。自分の所属施設でも外来教育は行っていますが、そこと比べ、より早期に責任をもたせ外来を任せていること、また、任せることで成長するという白濱先生の言葉が印象的でした。指導を受けていた研修医の方にも聞きましたが、外来を任される最初のころは怖さがあるものの、白濱先生がいつでも電話でサポートしてくれること、周囲のスタッフの助けもあることから、安心してよい研修機会ととらえているようでした。
○ 白濱先生へのインタビュー
最終日に、自分の希望で白濱先生にインタビューさせていただく時間をもらえました。出張直前でお忙しい中でしたが、自分の質問に丁寧に答えていただきました。本当にありがとうございました。
短い期間での研修ではありましたが、非常に貴重な、思い出深いものとなりました。今後も、初期研修医だけでなく自分のような後期研修医、学生などを受け入れる活動を続けていただければと思います。
このたびは本当にありがとうございました。