臨床倫理の実践(検討事例)



検討事例
 84歳男性. 皮膚の痒みを主訴に診療所受診。黄疸を認められ、精査のため総合病院を紹介され入院、胆嚢癌による閉塞性黄疸の診断を受けた。
   心不全があり、切除手術は難しいと言うことで、胆汁を腸管へ流すステント挿入をされ、一時黄疸消失したが、 T.Bil18と再上昇し、主治医は、再度ステントを挿入すべきか悩んでいた。(前回挿入時、痛みが強く、患者はもう2度とこんな治療は受けたくないと言っていた)
 患者は痒みもなくなり食事もできるし、病院にいても仕方がないと退院を希望しているが、主治医や担当看護師は肝性脳症によるものか(アンモニアは90くらい)、時々死んだ奥さんが来ていたなどわけのわからないことを言ったりしていて、一人で家に返して大丈夫かと心配している。
    患者は6年前、妻を心不全で亡くして以来一人暮らし。子どもはなく、近くに住む親戚の22歳の大工を養子にして夜だけ来てもらっていた。今後の対応はその養子の息子の両親(農業)に頼もうかと考えていたが、これから農作業が忙しくなるらしい。


さて、この方にどう対応するか。
1)何がこの事例で問題か(倫理に限定せず)
  主治医は本人の希望どおり退院させていいのだろうか?
2)問題の解決のためさらにどのような情報が必要か
3)誰がどのように対応するのか



以上の点について考えて講演を聞いて下されば感謝です。皆さんの意見を参考に講演を進めていきたいと考えています。