第3回臨床研修指導者のための倫理教育ワークショップの御案内


日本医学教育学会倫理教育委員会では2004年度からの卒後臨床研修制度のスタートを機に、卒後臨床研修カリキュラムの中にも指摘されている研修医に対する倫理教育を中心に、2005年と2006年の2月に、2回の「臨床研修指導者を対象にした倫理教育WS」を行いました。WS参加者の方からは、「大変勉強になった。自分の施設での倫理教育に役立っている」という意見や、「またこのようなWSを開催してほしい」という要望が多く、2007年2月11日−12日に再度同様なWSを計画しました。

今回は医学教育学会の委員会の組織替えがあり、倫理・行動科学委員会として、活動することになりましたので、倫理教育の専門家に、コミュニケーションやカウンセリングなど行動科学の専門家も加わったWSになります。これまで学んできた臨床倫理の対応法だけではなかなかこのような教育が現場で普及することが難しいようにも思っていましたので、臨床倫理の問題の発見や対応に必要な臨床現場でのコミュニケーションや、カウンセリングの手法も加えて一緒に考える形式のWSにできたらと願っています。

また参加対象もこれまで臨床研修指導医を中心にしていましたが、一緒に研修指導に関わる他の医療職の方々、医学部で倫理教育に当たっている方にも広げます。臨床倫理の教育は、必ずしも臨床研修指導医だけが行うものではなく、医療チーム全体、また医療系の大学での倫理教育も大きく影響するものだと考えるからです。

今回は、東京大学医学系研究科生命・医療倫理人材養成ユニットの共催で東京大学での開催になります。関心のある方はぜひ御参加下さい。


2005年2月の第1回WS報告 http://square.umin.ac.jp/masashi/2005rinriWS.html

2006年2月の第2回WS報告 http://square.umin.ac.jp/masashi/2006ws.html


主催:日本医学教育学会倫理教育・行動科学委員会

共催:東京大学医学系研究科生命・医療倫理人材養成ユニット
日時:平成19211日(日曜日)10時〜1930

平成19212日(月曜日、祝日)9時〜16

対象:卒後臨床研修指導医、臨床研修に関わる医療職、医療倫理教育に関わる方
場所:東京大学
医学部教育研究棟13階第5セミナー室

(〒113-0033東京都文京区本郷7-3-1

東京大学へのアクセスhttp://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html

会場へのアクセスhttp://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_02_09_j.htm

参加費:11日の懇親会費と2日分の昼食弁当、資料代を含み2万円

参加費は当日会場で徴収します。部分参加の方も参加費は2万円になります。

事務局、問い合わせ先:

842-0302佐賀県三瀬村藤原3882−6

佐賀市立国民健康保険三瀬診療所 白浜雅司

メール:shirahama@rose.plala.or.jp

TEL:0952-56-2001、FAX0952-51-6017

(医師一人体制の診療所ですので、メールかファックスでの問い合わせをお願いします。電話は夜6時以降に。)

申し込み締め切り:2007127日(土)
申し込み期日を過ぎましたので、今回のWSの申し込みを締め切りました。多数の応募ありがとうございました。

事前レポート:事前にWS参加者のニードを知り、そのニードにあったWSにしたいと願っています。参加者は800字以内で、日常的に感じておられる倫理教育の問題点、あるいは対応に困っている倫理的問題事例を上記事務局白浜までお送りください。


ワークショップ一般目標

倫理教育を指導するために、具体的問題を認識し、解決するための基本的な知識・技能・態度を身につける。


ワークショップ行動目標
1
)日常臨床の中に発生する臨床倫理の問題に気づく能力を高める。

2)臨床倫理の問題について、様々な手法を用いて考え、最善の対応策を見出すことができる。
3)臨床倫理の問題への対応を日常化するための教育方法を身につけ、教育のためのシステム作りができる。


タスクフォース(50音順)
赤林 朗 東京大学大学院医学研究科、医療倫理学分野教授

浅井 篤 熊本大学大学院医学薬学研究部環境生命科学講座生命倫理学分野教授

稲葉 一人 科学技術文明研究所特別研究員、東京大学医学系研究科客員研究員、法学・医療倫理学専門家

後藤 英司 横浜市立大学医学研究院教授

板井 孝壱郎 宮崎大学医学部社会医学講座 生命・医療倫理学分野助教授 医学部付属病院臨床倫理コーディネーター

白浜 雅司 佐賀市立国民健康保険三瀬診療所所長、佐賀大学医学部臨床教授

中村 千賀子 東京医科歯科大学教養部行動科学分野助教授

藤崎 和彦 岐阜大学医学部医学教育開発研究センター教授


<プログラム案> (当日少し変更あり)

 

2007211日(日)
9時30分〜受付(9時〜10時 スタッフ打ち合わせ)
10時〜12時 オリエンテーション、グループ討論 各人がかかえて困っている実際の臨床現場での倫理的な問題、倫理教育の問題点などを語りあい、このWSに望むことを共有する。(とにかくまず困っていることを聞きあうという体験をする)(中村)
12時〜13時 昼食
13時〜17時30分 午後のセッション

1)映画を使った医療・生命倫理教育(浅井)13時〜13時30分

2)臨床倫理事例提示と検討(ビデオ「春の約束」を用いて)13時30分〜14時
3)臨床倫理の4分割法の講義(白浜)14時〜14時40

(休憩10分)

4)臨床倫理の4分割法を用いたグループ討論、発表(全員)14時50分〜15時55分

(休憩15分)

5)インフォームドコンセント(赤林)16時10分〜16時40分

6)倫理と法律(稲葉)16時40分〜17時10分

7)質疑応答、1日目のふり返りアンケート17時10分〜17時30分

(懇親会場へ移動)

17時45分〜19時 懇親会(東大病院15階、スカイレストランブルークレール精養軒)
(19時〜20時 スタッフ反省会+倫理・行動科学委員会)


2007212日(月)
9時〜9時5分 前日アンケートへのコメント(白浜)
9時5分〜10時50分 臨床倫理実践のためにコミュニケーション(倫理的な問題をどのように医療者が発見し、患者家族と話し合えるかの実践的教育体験)(藤崎)

(休憩10分)

11時〜12時 グループでの事例討論(倫理的な問題をどう医療者と患者家族が話し合って解決していくのかの検討を中心に)(全員)

12時〜13時 昼食

13時〜13時30分 グループ討論の発表(全員)
13時30分〜14時 (講義)倫理コンサルテーションの実際(板井、浅井)

(休憩10分)
14時10分〜15時 (討論と発表)臨床倫理教育を日常化するための工夫(全員)
15時〜15時30分 参加者のふり返りと今後の希望発表、修了書授与、閉会(後藤)

15時30分〜16時 (委員会メンバーによる簡単な反省会)


1日目のふりかえり
http://square.umin.ac.jp/masashi/2007furikaeri.hml
2日目の全体反省会での参加者のひとこと
http://square.umin.ac.jp/masashi/2007ws1.html
WS半年後のふりかえり
hantoshigo.pdf へのリンク