三瀬診療所での研修を終えて(2008年2月研修)
2008.2.29 佐賀大学医学部附属病院研修医 山口 太輔
もともと地域医療には興味があり、自分の出身が壱岐ということもあり、これまで漠然とではありますが、将来の医師像というのも家庭医、かかりつけ医を目指してきました。
三瀬診療所での研修はそういう意味でとても楽しみにしていて、そして今1ヶ月間研修を終えて、やはり地域医療はいいなあと実感しています。
通常診療のみならず往診や検診などで大学病院などとは違った、より患者さんや地域に近いところでの診療ができるところがとても魅力的でした。
医療格差は進んでおり、三瀬や壱岐といった地域での医療はなかなか確保が難しい時代になってきたと思います。地域で働く医者が減ってきていますが、これから地域で働きたいと思う医者は少なからずいるので、その情熱を失わせてはいけないと思います。そんな中、三瀬診療所や白浜先生は地域医療のいいお手本だなあと感じました。無料バスや診療所の施設、そして働くスタッフの方々もすばらしいですし、白浜先生が週に1度大学に行かれて授業をしたり、研修をしたりしながら様々な情報を吸収することができるのも他の診療所には無い、いいシステムだと思いました。僕が将来地域医療に従事することになっても、新しい情報を得るために大きな病院と連携できるようなシステムを作ることが自分の成長のためにも必須だと思いました。
実際の診療としては、大学病院ローテートの研修の間になかなか経験できなかった外来診療やcommon diseaseを学ぶことができ、考える機会も増えてとても勉強になりました。新患さんを診察し、白浜先生とディスカッションしながら、見落としていたことや足りないことを指摘され学ぶことで、より知識や向上心が高まったように思います。
特に高齢者の方は症状が重篤であっても訴えは乏しいことも多く、ほんの少しの訴えや身体所見も見逃せないなあと実感しました。
1ヶ月間と短い期間ではありましたが、僕が将来目指している地域医療というテーマがより近づいたように思うし、またよりいっそう地域医療に従事したいと思うようになりました。
自分はまだまだ未熟で、今後うまくいかないこともたくさんあると思います。しかし三瀬診療所で学んだ知識や地域医療に対する情熱を失うことなく、これからも勉学に励んでいきたいと思います。