このHPでは、拙論の紹介や学会情報を中心にメモっていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。
緩和医療をこれから学ぶ方、感心と素朴な疑問をお持ちの方におすすめる参考書籍
そもそも、同僚から「緩和医療の初心者におすすめの本を紹介して」と相談されてすぐに答えられなかったことが始まりです。わたしが独自取材(^^;した専門家(特に現場で実践してる)の方々からの情報を集めてみました。
●沢村敏郎さん(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター)からの情報です。
一般病棟における緩和ケアチームの組織化で紹介された本です。
レジデントノートに連載の目からウロコの緩和医療レッスンと診療で役立つコミュニケーション入門がテキストでした。
レジデントノート2005.7月号、診療で役立つコミュニケーション入門より
> 私の独断と我田引水で一度は読んでほしい作品を紹介します。
>漫画では手塚治虫氏の『火の鳥』です。愛そして生と死を主観にした大作です。
>緩和医療のテキストブックですがRobert TwycrossとAndrew Wilcockによる『Symptom
Management in Advanced Cancer』邦訳は『トワイクロス先生のがん患者の症状マネジメント』(武田文和監訳 医学書院)があります。単なるマニュアル本ではなく著書の緩和医療に対する哲学を感じさせる教科書です。

>コミュニケーションスキルとしては、このレジデントノートで連載されている「対岸の火事、他山の石」と執筆されている中島伸先生と私の共著『わかる身につく医療コミュニケーションスキル』(メディカルレビュー社)です。おもしろく読めて身につく、にこだわったテキストです。
*沢村さんありがとうございます。レジデントノートは、若いドクターたちがよく読んでいる雑誌だそうです。講義は、大阪のノリでとてもおもしろかったです。(2006.2.1 小松)
●小山富美子さん(がん看護専門看護師:市立池田病院)からの情報です。
一般病棟における緩和ケアチームの組織化で紹介された本です。
基本はカンファレンスだそうです。
『最新緩和医療学』
恒藤 暁 (1999/06) 最新医学社 ¥3,990(税込)

講義のあとに、もう少しつっこんで紹介して頂きました。
『ホスピス医に聞く一般病棟だからこそ始める緩和ケア』 池永 昌之 (2004/09) メディカ出版 ¥2,100(税込)

『ギア・チェンジ―緩和医療を学ぶ二十一会 総合診療ブックス 』池永 昌之 (編集), 木沢 義之 (編集) (2004/06) 医学書院 ¥3,885(税込)
『別冊「ナーシング・トゥデイ」13 ナースによるナースのための最新
がん患者のペインマネジメントEvidence-based Nursing Practiceの探究』岡田美賀子・梅田 恵・桐山靖代編著
(1999/12) 日本看護協会出版部 ¥1,890(税込)

*小山さんありがとうございます。看護の方からは、はじめての紹介になりました。(2006.2.1 小松)
●黒丸尊治さん(彦根市立病院緩和ケア科部長)からの情報です。
ナースが実践できる緩和ケアが学べるセミナー「充実した緩和医療実践のためのがん患者の疼痛コントロールと心理的援助の実際~現場で実践する上でよくある問題の解決法を!!~」で紹介された本です。
黒丸尊治『がんばらず、あきらめないがんの緩和医療―ホリスティック緩和ケアのすすめ』築地書館、税込み価格\1,680
黒丸尊治『心の治癒力をうまく引きだす―病気が回復する力とは何か。「まあ、いいか」療法はなぜ効くのか。 』 築地書館、税込み価格\1,890
お薦めの本も紹介いただきました! がんの告知をうけたときから役に立つ本だそうです。
グレッグ・アンダソン『ガンに打ち勝つ患者学』 実業之日本社、税込み価格\1,575円

*黒丸さんは心療内科医で、安らぎと希望を支えるために、代替療法にも積極的に取り組んでおられます。会場でご本を購入。もちろんサインしていただきました(^^)。ありがとうございます。(2005.6.1 小松)
●保坂隆さん(東海大学医学部教授)からの情報です。
仙台で開催された緩和ケア実践セミナーの講義で紹介された本を許可をいただき掲載いたします。
お薦め! 帯には柏木哲夫先生の推薦文があります。
保坂隆『がんとこころ がん患者のこころのケアとそのしくみ』テンタクル、税込価格\1,470
そして
ジミー・C.ホランド共著 内富 庸介共訳『自分らしくがんと向き合う
がんの心の専門家が初めて語る』ネコ・パブリッシング、税込価格 \2,415
明智龍男『がんとこころのケア(NHKブックス
975)』日本放送出版協会、税込価格: \1,019
サポート・グループに関心のある人には
デイヴィッド・スピーゲル著キャサリン・クラッセン著朝倉 隆司監訳田中 祥子監訳朝倉 隆司〔ほか〕訳『がん患者と家族のためのサポートグループ』医学書院、税込価格: \3,570
看護師さんにはこれ!
保坂隆『ナースのためのサイコオンコロジー』南山堂、税込価格:\1,890

*保坂さんの講演中に紹介された本です。緩和医療の入門から、がんとこころの詳しいことまで、とても参考になります。(2005.1.17 小松)
●徳永進さん(野の花診療所)からの情報です。
しかし、 来年、こども向けの本を出版されるそうです。期待!
●おまけ
野の花診療所のご近所、定有堂書店の店主:奈良敏行さんから、徳永進著のオススメを教えていただきました。
定有堂書店は、全国屈指の町のこだわり本屋さんです。ご注文はこちら。
『家族と病気』集英社文庫、524円
『三月を見る 死の中の生、生の中の死』かもがわブックレット69、550円
『空を見る ぬくもりのターミナルケア』論楽社ブックレット3、1575円

*徳永さんの野の花診療所は、とても、あたたかで詩情豊かな診療所でした。定有堂書店には、徳永進コーナーに他の著書もありましたが奈良さんオススメの上記3冊を購入しました。来年出版の子ども向けの著書も期待大です。(2004.12.1小松)
●堀泰祐さん(滋賀県立成人病センター緩和ケア科部長)からの情報です。
>緩和医療の入門書とのことですが、僭越ながら、私の書いた『がん患者とともにー死の臨床を考えるー』岩波書店(2002)は一般の読者と一般医師向けを意識して書いたものです。よろしければ、紹介いただければ幸いです。
*第17回サイコオンコロジー学会のランチョンセミナーで堀泰祐さんの「癌終末期ケアの場を考える」を拝聴しました。一般病棟と専門病棟との利点と問題点をご経験をもとに語られました。岩波書店からもがん関係の本が出版されているんですね。ご紹介ありがとうございます。(2004.5.19小松)
●三木浩司さん(社会保険小倉記念病院精神科)からの情報です。
>緩和ケアの初心者の方に本当に簡単なまとめとして、最近福岡の村上華林堂病院に移られた小早川晶さんの『ベッドサイドの緩和ケア塾』(木星舎、1200円)はいかがでしょうか?
*木星舎といえば、三木さん監修の『死をみるこころ生を聴くこころ 緩和ケアにおける心理士の役割』ですよね。ご紹介ありがとうございます。(2004.2.15小松)
●小澤竹俊さん(横浜甦生病院ホスピス病棟長)からの情報です。
>できれば、対人援助の基本である、「苦しみ」についての理解を深めるものをご紹介したいと思います。といっても、私が知る限りこの分野でわかりやすい入門書はほとんどないので、2月にでる、私の本になってしまうでしょうか?ルビまでふっているので中学生以上の国語力があれば十分読めると思います。
・『苦しみの中でも幸せは見つかる』扶桑社
定価1000円(952円+税5%) 著/小澤竹俊(横浜甦生病院ホスピス病棟長)04年2月16日発売
>あと、5月に出る予定の雑誌「臨床看護」の特集でスピリチュアルケアを取り上げます。ただ、これは医療者むけなので...。
>がんにかかった患者さんと家族が読める本としては、森津純子さんが書かれた本が良いかもしれません。痒いところに手が届くような本でしたので...。
*ホスピスと緩和医療の違いについて検索していたら、小澤さんのページに辿りつきました。新著は、「苦しみ」についての理解を深める書。早く読みたいです。ありがとうございます!(2004.2.8 小松)
●藤富豊さん(大分ゆふみ病院院長)からの情報です。
1)『緩和ケアをはじめよう ゆるやかなギアチェンジ』
福岡緩和ケア研究会編 木星舎 2000円
>福岡で緩和ケア病棟、あるいは在宅ホスピスを実践している皆さんがかかれたもので、 入門編としてにも解りやすいです。緩和ケア病棟では輸液や薬の使い方が一般病棟と違うので、
緩和治療について知りたい家族にも勧めました。
2)『真実を伝える コミュニケーション技術と精神的援助の指針』
ロバート・バックマン著 監訳 恒藤暁 診断と治療社 2500円
>カナダの医師が書いているのですが、バッドニュースをどう伝えるのか、その技術面だけでなく 心構えについても、納得させる説得力のある本です。
>以下はデスエデュケーションで使われる本です。私どものホスピスの患者さん向けの本棚においています。皆さんが読んだ事がある本ですが、改めて読むと深い意味が伝わってきますね。
1)『葉っぱのフレディ いのちの旅』
レオ・バスカーリア作 みらいなな訳 童話屋 1500円
2)『さよなら エルマおばあさん』
大塚敦子 小学館 1300円
3)『マッチ売りの少女』
H.C.アンデルセン いわさきちひろ絵 木村由利子訳 偕成社 900円
*なるほど、医療者だけでなく、患者さんやご家族にも緩和医療やいのちについて、ご理解いただくことは大切なことですね。いわさきちひろさんが書いた絵のマッチうりの少女ははじめてみました。とっても素敵です。(2004.2.7 小松)
●中保利通さん(東北大学医学部附属病院緩和ケアセンター・緩和医療部)からの情報です。
>次の3冊は興味深い内容が書かれていたと思います。
1)吉村達也『がん宣告マニュアル 感動の結論』アミューズブックス
2)窪寺俊之『スピリチュアルケア入門』三輪書店
3)高橋ユリカ『医療はよみがえるか−ホスピス・緩和ケア病棟から』岩波書店
*近くて遠い東北大学ですが、やっぱり近いかな。ご紹介ありがとうございます!(小松)
●月山淑さん(和歌山県立医科大学付属病院集学的治療・緩和ケア部)からの情報です。
>緩和医療の超初心者の入門編として、型から入るか、ハ−トから入るか、もう少しいうと技術か理念かってことがポイントだそうです。
>そこで技術というなら
メヂカルフレンド社の 『N-books
ナースができる癌疼痛マネジメント』編著:高宮有介
看護技術2002年10月増刊号Vol.48 No.12『焦点/最新
がん患者の症状マネジメント』編集:中保利通、
高瀬チエ
>医者向けかもしれませんが
医学書院の≪総合診療ブックス≫『誰でもできる緩和医療』監修:武田文和、石垣靖子、編集:林章敏
『死をみとる1週間』監修:柏木哲夫、今中孝信、編集:林章敏、池永昌之
>少し理念が入って両方の部分が大きくなると
三輪書店のターミナルケアVOL.12 2002年10月増刊号『ナースのためのホスピス・緩和ケア入門 援助の視点と実際』編集ターミナルケア編集委員会
>もっとハ−トをいえばかなり哲学的なものも必要となりますが
NHKライブラリ−の アルフォンス・デ−ケン『死とどう向き合うか』と柏木哲夫『死を看取る医学』が比較的読みやすい。
>それ以外に、内藤いづみさんや徳永進さんの本を、ということで、わたしがお二人の最新著書『最高に幸せな生き方死の迎え方』『人あかり 死のそばで』を選んでみました。
*大きなお世話かもしれないし、医者側の独善かもしれません。とのことですが、緩和医療の現場で日々活躍されている月山さんご紹介の本は、初心者にわかりやすく、これから緩和医療を学ぶ方々にもきっと参考になると思い、わたしが無理を言って掲載させていただきました。月山さんありがとうございます。(小松)