日本法医学雑誌投稿規定

(1999.4改定)


1.基本取決め事項
1)掲載論著
  本誌は日本法医学会の機関誌であり,広義の法医学に関する論著を掲載する.論著は,原著論文,事例報告,総説,短報,技術報告,資料,学会報告,編集委員長への手紙などとし,未発表のものに限る.
2)倫理規定
  ヒトあるいはその材料を対象とした研究は,「日本法医学会剖検資料の取り扱いに関する倫理規定」や各所属機関の倫理規定に基づいて,人権およびプライバシーの保護に十分配慮されていること.また実験動物を用いた研究は,各所属機関のガイドラインあるいは「日本法医学会動物実験に関する指針」に従って行われたものであること.
3)投稿者資格
  著者(筆頭著者ならびに共著者)は原則として日本法医学会会員に限る.著者のうち日本法医学会会員でないものは「非会員の本会機関誌への投稿並びに本会学術集会における研究発表の申請に関する細則」に従う.
4)著作権
  掲載された論著の著作権は日本法医学会に属する.
5)原稿の作成
(1)原稿は2項に定める原稿作成規準に従って記載する.
(2)用紙はA4版白紙を用いる.
(3)ワードプロセッサを使用し,文字サイズは12ポイントを用いる.
(4)上下左右に3cm以上の余白をとり,20字×20行,あるいは25字×20行とする.
6)投稿手続
  原稿はオリジナル1部,コピー2部を編集委員長宛に送付する.
7)原稿の受付,査読,採否
(1)原稿の到着日を受付日とし,直ちに投稿者に通知する.
(2)原稿は,編集委員会から特に寄稿を依頼した場合を除き,すべて編集委員会において査読を行う.
(3)編集委員会の査読によつて返送され,改訂を求められた原稿は,返送日から2カ月以内に再投稿すること.これを越えた場合には新規受付として取り扱われる.最終稿として,フロッピー原稿(付記の規定3参照)とともに,プリントアウト原稿2部および図・表各2部(うち1部はコピーでよい)を提出する.
(4)原稿が受理された場合は,受理の日付,掲載予定の巻および号数を投稿者に通知する.
(5)特別掲載は時期を特に早めたい場合に申込むことができる.
8)校正
 初校は投稿者が行うのを原則とし,校正刷り受額後速かに校正を行い編集委員会に返送する.校正に当つては,編集委員会の承諾なしに原文を大きく変更したり,加筆したりしてはならない.再校以降は原則として編集委員会で行う.
9)掲載費
(1)掲載費用は雑誌発行後,請求に応じて直ちに支払うものとする.1頁の楔算額は和文4,000円である.
(2)特別掲載の場合,1頁の概算額は通常の5割増となり,学会の補助を受けることができない.
(3)編集委員会が特に必要と判断した原稿に対しては,掲載費の一部または全部を免除することができる.
(4)編集委員会が特に寄稿を依頼した場合には,掲載費およぴ別刷50部までを無料とする.

2.原稿作成規準
 この規準の趣旨は雑誌体裁上の不統一を避けることにある.以下に原稿作成時における規準と留意点を示す.
1)用語など
(1)原稿は和文に限る.英文原稿は本学会機関誌
Legal Medicine に投稿すること.
2)刷り上がりの頁数
(1)原著論文,総説に対しては,特に頁数の制限を設けない.短報,事例報告,技術報告,資料は7−8頁以内を目安とし,地方会報告の抄録は1題につき和文では600字,英文では150語以内にとどめる.編集委員長への手紙は1頁以内とする.
(2)原稿各頁に通し番号をつける.
3)原稿第1頁の記載事項
(1)右上部に論著の種類を記入する(本規定1の1)参照).
(2)下記の例にならい表題,著者,所属機関を記載する.


   睡眠剤の服用後に感電自殺を図った1剖検例

   山崎 元彦1,2・寺田  賢1・小椋 義明1・若杉 長英1,2・三ツ国洋一2
   1大阪大学医学部法医学教室
   2大阪府監察医事務所

   A suicidal case of electrocution after hypnotic drug ingestion: An autopsy report

   Motohiko YAMAZAKI1,2, Ken TERADA1, Yoshiaki TERADA2, Choei WAKASUGI1,2, Yoichi MITSUKUNI2
   1Department of Legal Medicine, Osaka University Medical School, Osaka 565, Japan
   2Osaka Medical Examiner's Office, Osaka 540, Japan


(3)連絡者氏名住所,電話番号ならびにFAX番号を第1頁左下隅空白部分に朱書する.
4)論著の構成
 原著論文は,原則として次のような構成とする.
 摘要(abstract),緒言,材料および方法,結果,考察,文献.
 総括,結論,謝辞を加えてもよく,省略してもよい.
5)摘要(abstract)
(1)摘要すなわち著者抄録は論著全体のまとめで,その申容を見ただけで論著とは独立して論著全体が理解できるように記載する.したがつて総括の重要部分のみでなく目的,材料,方法,結果について客観的に記述し,必要があれば考察,結論なども含まれることになる.図・表・文献などは除外されるが,言及してもよい.
(2)和文摘要のはかに和文摘要に準じた英文摘要をつける.長さは和文摘要では800字以内,英文摘要では150−400語を目安とする.
6)キーワード(Keywords)
 英文摘要の後に3行分の余白をあけて「Keywords」をおく.キーワードはすべて英語とし,1個のキーワードは4語以内とする.キーワードは原則として5個まで選定できる.選定に際しては研究の対象(物質名・疾患名・現象名など),研究方法,研究理論など研究の槻略が分るような語を考慮する.
7)見出し
(1)緒言,材料および方法,結果,考察などの見出しには番号をつけない.短い論著では緒言などの見出しを省いてもよい.
(2)各章中の項目番号は順次1,1),(1),を使用する.全論著を大きく編に分けるときはI,II……とすることができる.
8)図(Fig),表(Table)
(1)図は白紙または淡青方眼紙に黒製図用インキまたは墨などで描く.図の大きさは雑誌掲載の1−3倍(面積で1−9倍)に描き,台紙に番号を入れる.写真は図として取り扱い,各写真の裏面に著者名,図の番号および上下などの情報を鉛筆で記入し,台紙にはる.写真の大きさはできるだけ原寸大とする.
図の題および説明は別紙に一括して記載する.題にも説明にもピリオドをつける.Chart(反応行程あるいは実験操作過程を示す図)も図として扱う.図番号,題および説明は図の下部におく.
(2)表は1頁以内におさまるように工夫し,斜線・交差線の使用をできるだけ避ける.衰番号と題は表の上部におき,ピリオドは不要.説明は表の下部におく.
(3)図・表に関しては,すべて英語を用いる.最初の語の頭文字のみを大文字とし,他はすべて小文字とする.図にはFig.1.,Fig.2.……,表にはTablel.,Table2.…‥のような番号をつける.論著中に図,表が1枚しかない場合にも番号をつける.
(4)図・表は1つごとに別紙に記載し,各紙の上端に図表番号,論著表題,筆頭著者名を記入する.図・表の題および説明は本文の末尾におき,本文からの通し頁数を記入する.本文の欄外左側に挿入箇所を赤字で指示する.本文中で図・表などを引用する場合には,Fig.1,Table 1,図・表が複数ならばFigs.1,2および3,Table 1,2および3のように記載し,「下図」,「右図」のような用い方をしない.
9)本文中に文献を引用するときは,引用事項または著者名の右肩に1)2)のように番号を付す.引用著者名はすべて姓のみとし,著者が2名の場合は古畑・岸1),Landsteiner and Wiener2)などと連記し,3名以上の場合は古畑ら3),Baker et el.4)とする.
10)結果,考察
 結果では客観的データのみを記載し,人名や文献を入れて考察,吟味するような内容はすべて考察で述べる.
11)結論
 結論は考察からひき出される結果のまとめであり,提起された簸間に対する答えが一言でいえるような場合におかれる.研究結果の関連学問額域における意義などにつき著者自身の主張,推論がもり込まれてもよい.摘要あるいは総括の内容と差がない場合には結論を省略して構わない.
12)総括
 総括は研究成績と考察に続くまとめに相当し,論著の1構成要素としての性格を持つ.新規性(知見)や結論について簡常に述べるもので,多くの場合箇条書きの形式がとられる.この部分からは目的,方法,考察の経過を知ることはできない.
13)文献引用
(1)文献は本文末尾に一括して配列する.その順序は引用順とし,番号を本文中の引用部分の右肩を±片カッコを付けて記す.
(2)記載方法はUniform Requirements for Manuscripts Submitted to Biomedical Journals(最新版*)に準拠する.欧文著者名,和文著者名ともに姓,名の順に記載し,欧文著者名のfirstおよびmiddle nameはその頭文字を記載する.著者名が6名以上の場合は6名までを記載し,その他を欧文誌はet al.,和文誌はほか.と略す.
(3)雑誌論文の記載順序は,著者名.題名.略記誌名 出版年:巻:最初の頁一終りの頁.とする.

 例1.伊東重徳,鈴木廣一,宮崎時子,松本秀雄.ヒト免疫グロプリン遺伝標識Glm(])特異アミノ酸置換について.日法医誌 1989;43:155−60.

 例2.久保真一,折原義行,津田亮一,廣滴渉,松本秀樹,北敏郎はか.Reye症候群の1剖検例.日法医誌 1996:50:416−21.

 例3.Cohen HL,Wood JC,Morales GS.Rate of change on myocardial glycogen and lactic acid following arrest of coronary circulation.Circul Res 1959;7:721−7.

(4)単行本の記載順序は著(編)著名.書名.版数.発行地:出版社,発行年;最初の貢一終りの頁(p.0一△).とする.発行地が複数の場合にはそれぞれを・で連記するか,またはおもな所を一つだけ記載する.

 例4.古畑種基.簡明法医学.12版.東京:金原出版,1964:p.49−51.
 例5.Knight B.Forensic pathology.London:Edward Arnold;1991・P・281−93
 例6,Mueller B.Gerichtliche Medizin.2 Auf.(英語なら2nd ed.).Heidelberg:Springer,1975;P 330−40.

(5)編著・単行本の一部を引用した場合には,著者名.引用箇所の題名.(欧文の場合In:)編者名 編(欧文の場合editor(s)).書名:副題.発行地:出版社:出版年.最初の頁一終りの頁(p.0一△).とする.

 例7,Sturner WQ,Petty CS.Firearms Injuries.In:Mant AK,editor.Modern Trendsin Forensic Medicine;VOl.3.London:Butterworth;1973.P.120−30.

(6)やむを得ず他の文献から引用する場合の例を次に記す.

 例8.De Silva JAF,Koechlin BA,Bader G.Blood level distribution patterns of diazepam and its major metabolites in man.J Pharm Sci 1966;55:692.Cited by Grearves MS. Quantitative determination of medazepam,diazepam and nitrazepam in whole blood by flame−ionization gas−1iquid−Chromatography.Clin Chem 1974;20:141−7

(7)欧文雑誌名の略記法はIndex Medicus,和文雑誌のそれは各雑誌のそれぞれの略記名に従う.
(8)未印刷論著を引用するときは,(受理),(印刷中)などと記す.
(9)学会報告は学会抄録を引用する.他に同種の印刷論文がある場合には引用を避けることが望ましい.
14)説明用語,記号,単位など
(1)普通名詞におけるひらがな,カタカナ
  和名はひらがな,外国語はカタカナを原則とする(うま,イオン,ガラス‥‥).外国語由来の語で慣用あるいは訛により,日本語化したものは和名でもよい(たばこ,ぼたん「釦」,かつぱ「合羽」‥…).
 学術的に動・植物の種属を呼ぶ場合はカタカナを用いる(ヒト,ウマ・‥…)
(2)外国語固有名詞
  熟知あるいは慣用されているものは和名(カタカナ)でよいが(ェジソン,アメリカなど),それ以外は当該外国字を用いる.Index MedicusあるいはChemical Abstractsなどの記載を参照すること.
(3)学術用語(特に外国語)
 @簡単なあるいは慣用されている用語はカタカナで記載してよいが(インフルエンザ,ヘルニア,クロロホルムなど),複雑なもの,一般的でないものは欧語とする.文頭を除けばドイツ語名詞以外は第1文字を小文字とする.化学物質などで混同をきたすおそれのないものは分子式・示性式・略号などを用いることがてきる(H20,CH3COOH,EtOH)動・植物のラテン語学名(属・種)はイタリックで表わす(Ulex europaeus L., Bac. fulminans……).商品名はやむを得ない場合を除き用いない.欧文名であれば第1文字を大文字とする.
(4)略語
  論著中にくり返し出てくる用話は,本文中の最初の用語に完全な名称をあげ,そのあとに略語を()内に入れる.特定の専門領域で略語だけの使用が慣習化している語でも,このような記載方法に従うことが望ましい.たとえばgas chromatography(GC),radioimmunoassay(RIA)などとする.最初から略語だけを使用できるのは,使用頻度が高く一般化したものに限る(Hb).
(5)略号
   しばしば用いられる略号を表1に示す.そのまま用いてもよいものがあるが(pH‥‥‥),一般には,例えば融点は「mplOO−150o」というようなデータ表示に用いる.
(6)単位および単位記号
   M.S.K. または C.G.S.単位を標準とする.国際単位系(SI)を用いてもよい.いずれの単位にも省略記号(.)をつけない(m, km‥…とし m., km.…‥としない).
10の羃(ベキ)を示す記号を表2に示す.
単位記号は表3に従うのが望ましい.
(7)その他
 @数字と記号との間は1字あける(例6.5 cm).
 A数量の範囲は5.5 −6.5%,100−1050とする.
 Bイオン価は Fe+++ を Fe3+,SO4--をSO42-のように表わすことが望ましい.
 C次のようなラテン語は使用してよい.ca., et al., etc., e.g., i.e., in vitro, in vivo……
15)書体の指示記号
 書体を指示する場合には表4に従う.記号はすべて赤(朱)色で示す.

3. フロッピー原稿の作成
 @フロッピー原稿の作成は以下の規定に従う.
1) 使用するフロッピーデイスク(FD)
(1) 3.5インチの2HD, 2DDのいずれかとする.
(2) FDのラベルに,著者名(略記),論文題名(略記),作成に使用したアプリケーション(ソフト) およびパソコンの機種名を明記する.
2) 原稿作成上の注意
(1) 原稿はDOSのテキストファイル形式とする.ただし以下のアプリケーションによる原稿も受付ける.
 一太郎,Microsoft Word,クラリスワークス,EG Word,Mac WriteII,Mac Word Ver.4,Word Perfect Ver.3 (Mac)
(2) FD原稿はプリントアウト原稿と同一のものでなければならない.したがって,表題,著者名,所属,摘要,Keywords,本文,文献,図表の説明文を収録する.
(3) 改行キーは各パラグラフごとに使用する.右揃えに使用しない.また右揃えのためにハイフンやスペースを入れない.
(4) 図表については上記第2項の投稿規定に準じ,FD原稿に含めない.
(5) その他はすべて上記の投稿規定に準ずる.


* International Committee of Medical Journal Editors. Uniform requirements for manuscripts submitted to biomedical journals. New Engl J Med 1997; 336:309-315.
Copyright (C) Japanese Society of Legal Medicine.