東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
全自動エンザイムイムノアッセイ装置AIA-2000による高感度エストラジオール(E2)測定試薬ST Eテスト「TOSOH」 U (hsE2)の性能評価(承認番号3333-28)
- 研究課題名
全自動エンザイムイムノアッセイ装置AIA-2000による高感度エストラジオール(E2)測定試薬ST Eテスト「TOSOH」 U (hsE2)の性能評価 - 承認番号,承認日
平成24年1月31日(承認番号3333-28)
- 内容
エストラジオール(E2)の産生・分泌は卵巣機能を反映するため,卵巣機能低下症やエストロゲン産生腫瘍の診断に重要な役割を果たし,また,不妊症治療における卵胞成熟や排卵誘発のモニタリングの一手段として有用とされています.
一方,更年期におけるE2の低下は筋骨格系や心血管系などの老化を促し,生活習慣病や骨粗しょう症の発症につながるとされ,また,小児期から成長期においてE2は,女性の性腺機能のみならず,男性の性腺機能や骨の成熟,骨量の維持に関しても,重要な役割を果たしており,これらの時期におけるE2は低値を示すことから,性腺機能の把握やホルモン補充療法などの治療経過観察,予防の観点において高感度測定が重要であるといえます.
今回,東ソー株式会社より高感度E2測定試薬ST Eテスト「TOSOH」 U (hsE2)が開発され,その測定下限値は,現行使用測定試薬より低値となっています.そこで,本研究では,E2測定試薬の性能評価を行い,日常検査としての実用性について検討します.(増戸 梨恵)