東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
炎症性疾患者血清中HDLのcharacterizationおよびHDL−コレステロール直接測定に及ぼす影響(承認番号3333-20)
- 研究課題名
炎症性疾患者血清中HDLのcharacterizationおよびHDL−コレステロール直接測定に及ぼす影響 - 承認番号,承認日
平成23年11月24日(承認番号3333-20)
- 内容
HDL−コレステロール直接測定法は,原理や反応性の違いから測定値の乖離が見られることがあり,臨床現場に混乱をもたらす要因と考えられる.これまで,検体の保存条件の違いやapoE rich HDLの反応性の違いから生じる測定試薬間の乖離が報告されている. 一方,全身性炎症性疾患の患者血清中に増加した血清アミロイドA(SAA)はHDLと結合し,HDL中のapoAIを遊離させることが知られている.
今回の研究では炎症性疾患者血清中HDLのcharacterizationおよびHDL−コレステロール直接測定に及ぼす影響について検討し,日常の診療の役立てたい.(大川 龍之介)