東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
RAL DIAGNOSTICS社製メイグリュンワルド・ギムザ染色液の性能評価 (承認番号3333-160)
- 研究課題名
RAL DIAGNOSTICS社製メイグリュンワルド・ギムザ染色液の性能評価 - 承認番号,承認日
2019年10月25日(承認番号3333-160)
- 内容
末梢血血液像検査には血球計数装置による血球分類と目視法による血球分類とがあります.異常細胞が出現し血球計数装置で分類不能となると目視法による血球分類が行われます.目視法による血球分類は血液塗抹標本を作製し,染色後,顕微鏡を用いて観察および細胞数計数を行います.血液塗抹標本の作製および染色は用手法のほか血液標本自動作製装置により行われます.当院検査部では,血液標本自動作製装置としてシスメックス株式会社の塗抹標本作製装置SPシリーズSP-10が,血液塗抹標本の染色には塗抹標本作製装置SPシリーズ用染色液が用いられており,染色法はメイグリュンワルド・ギムザ染色となっております.メイグリュンワルド染色により細胞質の顆粒が,ギムザ染色により核が染色されます.
RAL DIAGNOSTICS社製のメイグリュンワルド・ギムザ染色液は,欧州では塗抹標本作製装置SPシリーズとの接続実績も多く,SPシリーズ用染色液と比較して染色時間が短く,ボトル容量が大きく,樹脂製ボトルのため落下衝撃に強く,染色性品質が高いとされているいます.
本研究では,塗抹標本作製装置SPシリーズSP-10の後継機であるSP-50を用いて,RAL DIAGNOSTICS社製メイグリュンワルド・ギムザ染色液の性能評価を行います.(増戸 梨恵)