東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
ダラツムマブ抗体試薬の性能評価(承認番号3333-159)
- 研究課題名
ダラツムマブ抗体試薬の性能評価 - 承認番号,承認日
2019年10月21日(承認番号3333-159)
- 内容
近年,多発性骨髄腫(MM)に対する分子生物学的研究が飛躍的に進歩し,従来の殺細胞的化学療法薬とはまったく作用機序の異なったユニークな分子標的治療薬が多数開発されています.現在国内では,抗signaling lymphocyte activating molecule family 7(SLAMF7)モノクローナル抗体のエロツズマブ(ELO),抗CD38モノクローナル抗体であるダラツムマブ(DARA)が発売となり,MMに対する治療戦略が大きく変貌しています.
MMの治療効果判定において,患者血清中のM蛋白を検出する目的で蛋白分画や免疫固定法が用いられますが,エロツズマブ,ダラツムマブ投与後には薬剤中のIgG-κ型モノクローナル抗体が検出されるため,患者本来のM蛋白の有無を判定するのに影響を及ぼす可能性があります.
そこで,本研究ではダラツムマブおよびエロツズマブの影響を抑制可能な結合抗体試薬を用いて蛋白分画および免疫固定法を実施し,正しい治療効果判定の評価が可能かどうか検討することを目的とすします.使用する検体は,どなたのものか判別できず(連結不可能匿名化),個人情報が明らかになることはありませんことを申し添えます.また,本研究に対してさらに説明を希望される方は,下記連絡先までお申し出ください.
この研究に関して不明な点がある場合,あるいはデータの利用に同意されない場合には,採血後一週間以内に以下にご連絡下さい.なお,本研究は,医学部倫理委員会の承認を得ております.また,この研究への参加をお断りになった場合にも,将来にわたって診療・治療において不利益をこうむることはありませんので,ご安心ください.連絡先 東京大学医学部附属病院 検査部 免疫検査室
03-3815-5411(内線35026)