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東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
髄液中のsIL-2R測定試薬の性能評価と臨床的意義(承認番号3333-141)
  1. 研究課題名
    髄液中のsIL-2R測定試薬の性能評価と臨床的意義
  2. 承認番号,承認日
    平成30年3月12日(承認番号3333-141)
  3. 内容
     血液中の可溶性インターロイキン2受容体(以下sIL-2R)は,造血器腫瘍やウィルス感染症,自己免疫疾患など様々な病態で上昇することが知られており,特に成人T細胞白血病や非ホジキンリンパ腫の診断補助と治療モニタリングとして有用である.理論上はこれらのバイオマーカーは造血器腫瘍の中枢神経浸潤にて髄液濃度が増加することが考えられる.
     そこで,本研究は,造血器腫瘍の中枢神経浸潤が疑われた髄液検体を用いて,髄液sIL-2Rが造血器腫瘍の中枢神経浸潤のバイオマーカーとして有用であるかを検討することを目的とした.一方,現在のところ,髄液中のsIL-2R測定の基礎的性能を評価した報告はないため,化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)を測定原理とするステイシアCLEIAIL-2R(LSIメディエンス)を用いて,髄液sIL-2R測定の基礎的性能および臨床的有用性を併せて検討する.(志村 拓也)
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