東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
検査部における新規測定試薬及び測定機器の評価(包括申請)
尿検査装置用の保存剤入り試験管評価(承認番号3333-139-(1))
- 研究課題名
検査部における新規測定試薬及び測定機器の評価(包括申請)
尿検査装置用の保存剤入り試験管評価
- 承認番号,承認日
平成30年5月17日(承認番号3333-139-(1))
- 内容
尿定性・沈渣検査は簡便かつ迅速な腎・泌尿器系疾患のスクリーニング検査です.しかし,尿検体は採取後の時間経過と共に検体中の細菌が増殖することによって試験紙の反応性や細胞数などに影響を及ぼすため,検査には新鮮尿を用いる必要があります.そのため国内では,採取後4時間以内に検査を実施することが推奨されています.
一方で,多くのメーカーから防腐剤入りの試験管が開発・販売され使用されていますが,防腐剤入り試験管が測定結果に与える影響については十分に検討されていません.そこで本研究では,防腐剤入り尿試験管と従来の無添加試験管を使用した時の測定結果への影響について検討を行います.
当該研究は通常診療の検査後残余分を用いるため患者さんの負担が増えることはありません.なお,本研究は検査後の廃棄検体を無作為に抽出して使用し,個人特定を連結不可能匿名化した上で集団として統計解析されますので,氏名など個人を識別する情報が出るようなことはありません.
この研究は,東京大学医学部倫理委員会の承認を受けて実施するものです.なおこの研究に関する費用は,シスメックス株式会社との受託研究契約による研究費から支出されています.また,謝金はありません.連絡先:森田 賢史(内線35022)