東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
新酵素を使用した自己検査用グルコースキット「アキュチェックアビバストリップU」および「AccuーChek Compact Strips」の基礎的検討(承認番号3333-13)
- 研究課題名
新酵素を使用した自己検査用グルコースキット「アキュチェックアビバストリップU」および「AccuーChek Compact Strips」の基礎的検討 - 承認番号,承認日
平成23年11月4日(承認番号3333-13)
- 内容
糖尿病は初期のうちは自覚症状が乏しいが,発見が遅れると深刻な合併症が起こる場合が多い.症状がなくても血液検査を行い,病態の把握をすることは重要である.糖尿病の検査としては,採血して血糖値を測ることが検査の基本であるが,血糖値は時々刻々と変化するので,できるだけこまめに測定したほうが,病態や治療の問題点・効果をより正しく確認できる.そのため患者自身が血糖自己測定機器で測定を行う必要性が生ずる.
近年,ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社で新規酵素「キノプロテイングルコースデヒドロゲナーゼ(変異型)」が開発された.本酵素を使用した試験薬を用いた自己血糖測定器「アキュチェックアビバ」および「Accu-Chek Compact Plus」にて基礎的検討および既存薬と同様の性能を有しているかを明らかにすることを目的とする.本試薬は従来使用していた酵素の変異型であり,国内初めての導入である.(永友 利津子)