東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
自動化学発光酵素免疫分析装置Accuraseedによる高血圧マーカー測定の有用性(承認番号3333-121)
- 研究課題名
抗dsDNA抗体検査試薬の比較および臨床的評価
- 承認番号,承認日
平成29年6月9日(承認番号3333-121)
- 内容
レニン–アンジオテンシン–アルドステロン系は,主に血圧の調節や電解質バランスの維持に関わることが知られており,レニン及びアルドステロン測定値は,原発性アルドステロン症(PA)などの二次性高血圧疾患の指標となっています.二次性高血圧疾患にはPAの他にクッシング症候群や褐色細胞腫などが代表的なものとして挙げられますが,これらの診断にはコルチゾール測定値が重要となります.本研究により,適切な二次性高血圧疾患のマーカーの活用に関する情報を得ることが期待されます.
自動化学発光酵素免疫分析装置Accuraseedのレニン,アルドステロン,コルチゾール測定試薬それぞれの基礎性能や従来の測定法との相関を評価し,本試薬がルーチン検査法として十分な性能を有することを目的としております.
本研究では,廃棄前の残検体を収集して行いますので,患者さんに新たにご負担いただくことはありません.また,解析を実施する前の段階で個人情報とは一切連結できないようにしたうえでデータ管理および学会発表等を行いますので,個人を特定できるような情報が漏洩することはございません.
本研究は,東京大学医学部倫理委員会の承認を受け,東京大学医学部附属病院長の許可を受けて実施するものです.本研究に関する費用は富士フイルム和光純薬工業と共同研究契約を結び,その研究費から支出されております.なお,謝金はございません.(上市 裕子)