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東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
グリコアルブミン高値症例のアルブミン糖化反応の分析(承認番号3333-116)
  1. 研究課題名
    グリコアルブミン高値症例のアルブミン糖化反応の分析
  2. 承認番号,承認日
    平成29年3月21日(承認番号3333-116)
  3. 内容
     グリコアルブミン(GA)はHbAlcと同様血中のグルコースが蛋白質に結合した糖化蛋白質で,グルコースが結合したリジン残基をもつアルブミンと定義されています.HbAlcは過去4カ月とかなり長期の血糖状態を反映するため,治療時や病態の悪化時など血糖が短期間に変化した場合や貧血等の場合には血糖状態を正しく反映しないことがあります.一方,GAはアルブミンの半減期が17日前後であることから,GAは過去2週間から1か月間の血糖状態を反映するため,血糖コントロールにおいてGAがHbA1Cの代替指標となりえます.HbA1cとGAの比は,ヘモグロビンとアルブミンの体内寿命と糖化速度の違いから通常約3となるとされています.
     本研究では,HbA1cとGAの比が3より大きく,GAが異常高値を示した症例について,液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)によりアルブミンの糖化部位の分析を行い,GAが異常高値を示す原因についての検討を行います.(増戸 梨恵)
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