東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
全自動電気化学発光免疫測定装置Cobas e411によるサイログロブリン(Tg),抗サイログロブリン抗体(TgAb),抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)測定試薬の性能評価(承認番号3333-4)
- 研究課題名
全自動電気化学発光免疫測定装置Cobas e411によるサイログロブリン(Tg),抗サイログロブリン抗体(TgAb),抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)測定試薬の性能評価 - 承認番号,承認日
平成23年6月21日(承認番号3333-4)
- 内容
サイログロブリン(Tg)は,甲状腺癌手術後の経過観察や再発,転移の診断に有用とされており,また,抗サイログロブリン抗体(TgAb)および抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)の測定は,バセドウ病や橋本病などの自己免疫性甲状腺疾患の診断に重要であるとされています.現在,当検査部において,Tg,TgAb,TPOAbの測定は院外検査にて施行されており,結果報告までの所要日数は,Tgが3から5日,TgAbおよびTPOAbは2から4日となっています.
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社より発売されているTg,TgAb,TPOAb測定試薬エクルーシス試薬 Tg,エクルーシス試薬 Anti-Tg,エクルーシス試薬 Anti-TPOを用いた場合,結果報告までの時間が従来と比較し大幅に短縮できることが期待されます.そこで,本研究では,全自動電気化学発光免疫測定装置cobas e411を使用し,Tg,TgAb,TPOAb測定試薬エクルーシス試薬 Tg,エクルーシス試薬 Anti-Tg,エクルーシス試薬 Anti-TPOの性能評価を行い,日常検査としての実用性について検討します.(増戸 梨恵)