東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
抗凝固療法時のモニタリング検討(承認番号2853)
- 研究課題名
全自動免疫測定装置(HISCL− 2000i )の性能評価 - 承認番号,承認日
平成22年1月25日(承認番号2853)
- 内容
抗凝固薬として現在汎用されている未分画ヘパリンは,出血副作用などの問題が指摘されており,近年この問題を解決すべく,F]aを選択的に阻害する薬剤(FXa阻害薬)の開発が盛んになり実用化されてきている.この薬剤は一定量の投与により安定した抗凝固効果が得られるため,臨床においてモニタリングは行われていないのが現状である.しかし,出血副作用が皆無ではないこと,固定量では薬効に個人差が生じることなどの問題から,出血性合併症を防ぐため,適切なモニターの確立が必要であると考えられる.
本研究では,抗凝固療法時のモニタリングのため,FXa阻害薬を含む各種抗凝固薬を血漿に添加した試料を用いて,抗FXa活性測定法及びトロンビン生成試験測定法 の評価を行う.(鈴木 明子)