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東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
全自動SNPs検査装置(i-densy)の性能評価(承認番号2744)
  1. 研究課題名
    全自動SNPs検査装置(i-densy)の性能評価
  2. 承認番号,承認日
    平成21年10月5日(承認番号2744)
  3. 内容
      近年の分子生物学の進展に伴い,遺伝子の一塩基多型(Single Nucleotide Polymorphism; SNP)あるいは変異解析が診療に広く利用されている.SNP検査の代表として,薬剤代謝酵素の遺伝子検査があげられる.薬剤代謝酵素のSNPを判定することで,体質に合わせた薬剤の選択あるいは投与量の推定を行い,副作用の少ない「オーダーメード医療」の実現が可能である.また,膵臓癌におけるK-ras遺伝子変異や,骨髄増殖性疾患におけるJAK2遺伝子変異を解析することで,補助診断や治療方針の決定が可能である.
      当部遺伝子検査室では,リアルタイムPCR装置・LightCyclerを用いた融解温度解析法やDNAシークエンス法により,種々のSNPや遺伝子変異の解析を実施している.しかしこれらの解析の多くは,煩雑な操作や技術・判定を必要とするため,結果を得るまでに相当の時間を要することが課題となっている.
      本研究は,検体からのDNA抽出,遺伝子増幅,遺伝子多型判定・変異解析までを完全自動化した,アークレイ株式会社の全自動SNPs検査装置「i-densy IS-5310」について,精度・性能評価を行うことを目的とする.(佐藤 優実子)
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