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東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
リゾリン脂質とその関連物質の測定の臨床検査への応用に向けた基礎検討(承認番号2602)
  1. 研究課題名
    リゾリン脂質とその関連物質の測定の臨床検査への応用に向けた基礎検討
  2. 承認番号,承認日
    平成21年6月8日(承認番号2602)
  3. 内容
      リゾリン脂質性メディエーターには,リゾホスファチジン酸(lysophosphatidic acid),スフィンゴシン1-リン酸(sphingosine 1-phosphate),リゾホスファチジルセリンlysophosphatidylserine)などが含まれるが,血管生物学・免疫学領域を中心に,生体における(病態)生理学重要性が明らかとなっている.これらリゾリン脂質性メディエーターは,主に,細胞間メディエーターとして細胞表面上の7回膜貫通型受容体を介して細胞応答を惹起することが知られている.従って,ヒトの血液をはじめとする臨床検体における,(関連物質を含めた)その解析は,きわめて意義深いと考えられる.
      本研究は,臨床検査が施行された後の,廃棄予定の残存検体(血液,尿,体腔液)を用いて,これらの脂質自身,または,その産生酵素,受容体の測定・解析を行い,将来の臨床検査への応用に向けた基礎検討を行うものである.(矢冨 裕)
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