東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
国際研究プロジェクト:「臨床検査値の地域差分析と共有基準範囲の設定」(承認番号2476)
- 研究課題名
国際研究プロジェクト:「臨床検査値の地域差分析と共有基準範囲の設定」 - 承認番号,承認日
平成21年3月9日(承認番号2476) - 内容
臨床検査の国際的な標準化が進んだが,基準範囲には大きな施設差が存在する.このことは施設毎に適切な方法で基準範囲を設定することの困難さを表しており,基準範囲の多施設共同設定と共有が強く求められている.しかし,その前提は検査値に地域差がないことであるが,最近,アジア地域で主要な検査項目について行った調査では,炎症反応検査や電解質検査など,一部の検査で予想外に大きな地域差を認められ.この結果はIFCC(国際臨床化学連合)やAPFCB(アジア太平洋臨床生化学連合)でも注目された.今回,その2団体および関連する試薬・機器メーカの支援を受けて,山口大学大学院医学系研究科保健学系学域病態検査学分野が中心となり,多数の地域で多くの検査項目について,地域差の有無とその要因を調査分析することとが計画され,国際研究プロジェクトが実施されることになった.(大久保 滋夫)