東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
視覚刺激提示課題に対する視線解析に関する研究 （承認番号2411）
- 研究課題名
視覚刺激提示課題に対する視線解析に関する研究 - 承認番号，承認日
平成21年1月26日（承認番号2411） - 内容
我々は外界をみる際に頻繁に眼球運動を行うが，このような視線の動きは状況に応じてさまざまな意味を持って行われている．しかし，その動きをほとんど認識していない．つまり，重要な情報のみに視線（中心視野）を向け，そこから高い空間分解能で分析した情報を集めるという作業は，無意識のうちに行われている．そして実際にこのような視線の動きによってどのような情報処理が行われるかについては明らかにされていない．
本研究では，複雑な画像・動画を被験者に提示し，その視線のパターンを解析し，また知識・経験などにより異なるかを検討する．その視線の動きから，提示された視覚刺激についてどのような情報処理が行われているかを明らかにする．ここでは心エコーや腹部エコーなどの動画をみて診断を行う際の視線の動きを解析することによって，熟練した検査者がどのような部分に注目して見ているか，非熟練者がトレーニングの過程でどのように注目すべき画像の箇所を学習していくのか，を明らかにする．（岡野 智子）
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