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東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
検査部における新規測定試薬および測定機器の評価(包括的申請)全自動総合血液学分析装置Alinity hgの有用性に関する検討(追加申請審査番号2019300NI-5)
  1. 研究課題名
    検査部における新規測定試薬および測定機器の評価(包括的申請)全自動総合血液学分析装置Alinity hgの有用性に関する検討
  2. 承認番号,承認日
    2020年12月25日(追加申請審査番号2019300NI-5)
  3. 内容
     血液疾患を分類するには,末梢血液検査(血球数算定,血液像観察),骨髄検査(骨髄像観察),特殊染色,細胞表面マーカー検査,染色体分析,遺伝子解析,生化学検査,免疫検査,病理学的検査などを行い総合的に鑑別が行われます.
     末梢血液検査の血球数算定は自動血球計数器で行われる.測定原理は細胞などの粒子を流体中に分散させ,個々の粒子を電気的に分析する電気抵抗法と光学的に分析するフローサイトメトリー(FCM)法があります.また,前者では粒度分布図(ヒストグラム),後者では血液細胞の散布図(スキャッタグラム)が作成されます.このスキャッタグラムやヒストグラムに急性骨髄性白血病,急性リンパ性白血病,悪性リンパ腫といった種々の血液疾患で特徴的なパターンが示されれば血液検査の段階である程度の血液疾患が分類可能となります.その他様々な疾患において巨大血小板や破砕赤血球,血小板凝集等が見られることがあり,それらに関してもスキャッタグラムやヒストグラムを確認することは早期診断において非常に重要です.
     全自動総合血学分析装置Alinity hgは電気抵抵抗法やフローサイトメトリー法,レーザ誘起蛍光法を原理とした血球測定装置です.
     本研究では,日常の臨床検査に依頼された残余全血検体を用い,全自動総合血学分析装置Alinity hgの有用性の評価ならびに症例解析(症例集作製を含む)を検討することを目的とします.
    【問い合わせ先】東京大学医学部附属病院検査部 電話:03-3815-5411(内線 35046 ) 常名 政弘
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