東京大学大学院医学系研究科・医学部 倫理委員会において承認を受けた研究
肝疾患とくに肝細胞癌におけるAutotaxinの意義の検討(承認番号830)
- 研究課題名
肝疾患とくに肝細胞癌におけるAutotaxinの意義の検討 - 承認番号,承認日
平成16年6月14日(承認番号830) - 内容
Autotaxinは細胞運動促進因子として,とくに癌の転移との関連で注目されてきた.最近になって,この物質が血液中の生理活性リン脂質であるLysophosphatidic Acidの産生酵素であることが明らかとなった.私どもはこれまで培養細胞を用いてLysophosphatidic Acidが肝再生を抑制し線維化を促進することを報告し,肝障害との関連の可能性を提示してきた.以上の背景より,本研究においては,AutotaxinがLysophosphatidic Acid産生を介して肝障害や肝細胞癌の転移に関与する可能性を検討することを目的とする.(池田 均)