HOME
各検査室の紹介
外注検査

I.検査室の紹介

  構成人数:2〜3名

  1. 外注検査室の業務
     外注検査室では,主に以下の業務をおこなっている.
     ・ 外注検体の受付,前処理および採取管等の管理,結果報告  
     ・ 治験検体の遠心と分注,保管
  2. 取り扱い検査項目
     約500項目の検査項目を扱っている.
  3. 委託先業者の選定
     基本的に,委託先については定期的におこなっている入札で決定している.また,外注検査であっても,院内検査と同様に常に精度の高い検査データを提供していただかなければならないことなどから,委託先検査室はISO 15189認定施設であることが望まれる.委託の際には,標準作業手順書(SOP)も提出していただいている.
    検査とは直接の関係は無いが,検体集配などに自動車を使用する場合は,都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(平成12年東京都条例第215号)に規定する,ディーゼル車規制に適合する自動車の使用を入札仕様として求めている.
  4. データの授受
     依頼・報告データは,様々な情報の標準化の流れからJAHIS標準を用いて授受している.患者様データの紛失などに備える為,それらは電子媒体内では暗号化されており,容易に解読できないようになっている.また,復号化するためのパスワードは,委託先業者ごとに異なっている.患者様個別の別紙報告書は,電子カルテに対応できるようにPDFファイルで受取っているが,これも同様に暗号化している.
  5. 外注検査の今後
     現在,1日の受付採取件数は,200〜350件ほどである.それは,院内の検査室の取り扱い件数に比すと圧倒的に少ないが,カバーしている検査項目数は院内項目の数倍である.そのため,浅くとも広い知識が必要な業務であり,臨床からの毎日の問合せも多種多様である.検査項目数は,毎年10〜20項目前後増加し受付件数もそれに応じて漸増していく傾向にある.今後もこの傾向は変わらないであろう.1年に1件しか依頼がない項目も多く,益々広い知識が必要となっていく.
Copyright © 東京大学医学部附属病院検査部. All Rights Reserved.