東大病院検査部の歴史
包括的外来患者採血・検体検査搬送システム更新
これまで慎重に進めてきました包括的外来患者採血・検体検査搬送システムの更新が2008年5月に完結しました.これは,前回1999年に行いました同更新よりかなり年月が経過したことによる諸装置の老朽化,日進月歩の臨床検査,増加する一方の外来採血患者数,などに対応するためのものです.
第3世代となります本システムでは,第1,2世代と進めてまいりました自動化・システム化を維持しつつ,turn around time(TAT)短縮のため,ラインをコンパクトにするなど,多くの工夫を取り入れています.また,TAT管理システムを構築することにより,TATの集計・解析・評価を行い,結果報告までの時間の把握のほか,結果遅延の要因を解析し,その対策を立てることを可能としました.さらに補助システムを活用することにより,採決待ち時間の短縮,流動的な人員配置,検査結果遅延の防止が可能となっています.
その一方で,毎年,着実に増加する外来採血患者数に対応できるように,採血室を大幅拡充いたしました.さらには,益々重要となる産学連携研究を推進するためのスペースも確保いたしました(新システムのレイアウト).