第56回全国国保地域医療学会の開催にあたって

公益社団法人全国国民健康保険診療施設協議会
会長 押淵 徹
(長崎県:国民健康保険平戸市民病院長)

第56回全国国保地域医療学会が山形県・秋田県の共同開催として、山形県山形市において開催されることになりました。 約2年以上をかけてご準備に当たってこられた阿部吉弘学会長、小野剛・室岡久爾夫・小林達副学会長をはじめとする役員の皆様、 公益社団法人国民健康保険中央会、山形県国民健康保険団体連合会診療施設医師部会、秋田県国民健康保険診療施設協議会医療部会、 山形県国保診療施設開設者協議会、秋田県国民健康保険診療施設協議会開設者部会、山形県国民健康保険団体連合会、 秋田県国民健康保険団体連合会、東北地方国保診療施設協議会、東北地方国保協議会並びに国保直診の関係者の皆様には深甚の感謝を申し上げる次第です。

さて、公益社団法人全国国民健康保険診療施設協議会(略称「国診協」)は、 国民健康保険法に基づいて設置される国民健康保険診療施設(国保直診)の管理者たる医師・歯科医師が会員となって構成されている組織で在ります。 本学会の趣旨は会員施設及び関係諸団体、地域ケアにあたっておられる専門職、 地域の方々との連携強化・地域包括ケアシステムの一層の深化発展を目指す学会として、 国民皆保険制度発足と期を一にして開催され今回で第56回を迎えることになりました。 ここに至るまでには国診協を温かく見守り指導いただいております、厚生労働省をはじめ関係諸団体には改めて感謝するところであります。

近年、国においては、世界一の超高齢社会を背景に持続可能な社会保障制度の確立を図るために、 国民に広く負担を求める医療保険改革法案が2015年5月27日に成立しました。 1958年に国民皆保険制度として、現在の「市町村運営」である国民健康保険制度が誕生して60年、 より強固な財政基盤を求め2018年より運営主体が都道府県に移ることになります。 現在の国民健康保険制度は、国民の基本的人権を保障するわが国の社会保障制度の根幹をなす制度で在り、 国民皆保険制度の最後の砦として国民の健康と命を守る極めて大切な制度であります。 この法案による制度の変革は国民にとって極めて重要であることは勿論のこと、 国民健康保険法に基づいて設置されている我々国保直診にとっても大きな影響が予測されるところであり、 国保直診の新たな発展の機会ととらえています。このような中、 本学会は「地域包括医療・ケアを地域の(いしずえ)に~出羽国(でわのくに)から国保新時代を見据えて~」 をメインテーマとして、国保直診開設者サミットでは「これから問われる地域力~地域包括医療・ケアと地方創生~」、 シンポジウムでは「地域包括医療・ケアを地域の(いしずえ)に~住民と一体になって取り組むために~」を議題に討論されることになっています。 研究発表も多く演題をいただき、充実した内容で国保直診の進むべき道を真剣に討議していただけるものと期待しております。 この学会が、国民健康保険制度が大きく変貌を遂げるこの時期に国保発祥の原点ともいえる東北の地で開催されるのも何か因縁めいたものを感じます。 出羽の国において、国保の歴史に顧みると共に、変革を遂げる国民健康保険制度発展にこれまで以上に役割を果たす国保直診の進路を見据える機会としたく思います。

第56回全国国保地域医療学会が実り多い、そして明日からの地域包括ケアシステムに資する学会となりますことを祈念致しましてご挨拶とさせていただきます。

第56回全国国保地域医療学会の開催にあたって

公益社団法人国民健康保険中央会
理事長 原 勝則

このたび、第56回全国国保地域医療学会を開催するにあたり、主催団体の一員として、ご挨拶を申し上げます。

はじめに、皆様方におかれましては、国民健康保険事業の円滑な運営に格別なご尽力をいただき、 また、住民が健康で安心・安全に暮らすことができる地域づくりに貢献されていることに対し、あらためて敬意と謝意を表します。

さて、国民健康保険制度につきましては、昨年5月27日、国民健康保険法の一部が改正され、国保の都道府県単位化により財政運営の安定化、 効率的な事業の確保など、更なる安定化が図られることとなりました。

都道府県はその県内の市町村とともに国保事業の運営に当たることとなり、 平成30年の改正法施行の日までに国保運営方針を策定する必要がありますが、同方針には、 国保に要する費用及び財政の見通しや医療費の適正化などの財政運営の安定化に関する事項とともに、 保健医療サービス・福祉サービス等に関する施策との連携に関する事項を記載することとされております。

また、平成26年に施行された地域医療介護総合確保推進法には、住民が住み慣れた地域で、 自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域の包括的な支援・サービス提供体制、 すなわち地域包括ケアシステムの構築が位置付けられ、そこには国保直診の皆様方が多年に渡り取組んでこられた地域包括医療・ケアの理念が息づいています。

本学会では、各地の地域包括医療・ケアの実践的な取組みについて、国民健康保険の新時代に向けた、 職種を超えた連携・協働に通じる議論がなされると聞いております。このような議論を通じ、地域包括医療・ケアの実践の方途を探求するとともに、 関係者の相互理解を深め、今後の地域づくりの大きな推進力が培われることを期待しております。

最後に、山形県は、昭和13年に僻地無医村であった角川村(現在の戸沢村)の住民たちが組織した国民健康保険組合が全国第一号の設立認可を受けたことで、 昨年本学会を開催した埼玉県とともに国保発祥の地とされております。 本学会のテーマである「「地域包括医療・ケア」を地域の(いしずえ)に」の精神が、 国保発祥の地であるこの山形から、全国に広がることを大いに期待いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

第56回全国国保地域医療学会の開催にあたって

山形県国民健康保険団体連合会
理事長 遠藤 直幸
(山形県:山辺町長)

このたび、第56 回全国国保地域医療学会を山形県山形市において、 「地域包括医療・ケア」を地域づくりの(いしずえ)に ~出羽国(でわのくに)から国保新時代を見据えて~をテーマに秋田県と共同で開催させていただくにあたり、 主催者といたしまして、全国の国民健康保険診療施設並びに国民健康保険関係者の皆様方に一言ご挨拶を申し上げます。

国民健康保険診療施設の皆様方におかれましては、地域住民が安心して生活するための礎となるべく保健(予防)・医療・介護・福祉を一体的に提供する 「地域包括医療・ケア」を実践し、長年にわたりご尽力されておりますことに、心から敬意を表しますとともに、感謝申し上げます。

さて、国民健康保険制度は、国民皆保険制度の根幹として地域住民の健康保持・増進に努めてまいりましたが、平成30年度からは、 都道府県が市町村等と共同して国民健康保険の運営を担うこととなりました。

この制度改革は、昭和33 年に現行の国民健康保険法が制定されて以来の大改革と言われておりますが、国民健康保険制度の変革期を前に、 前回開催された埼玉県にあります越谷市とともに、 国保発祥の地と言われております山形県の角川村(現在の戸沢村)と2年続けて国保ゆかりの地で国保地域医療学会が開催されますことに、 不思議な縁を感じるものでございます。

山形県には、仙境のナイチンゲールと呼ばれた志田周子(ちかこ)という女性医師がおりました。 へき地医療に生涯をささげた女医として「いしゃ先生」のタイトルで昨年に映画化されておりますが、無医村であった大井沢村(現在の西川町)の村長の子供で、 東京女子医専(現東京女子医大)を卒業後、父の願いもあり3 年間という約束で昭和10 年から大井沢村で診療を行い、 3年どころか昭和37 年に亡くなるまでの長きに渡り、村(町)民の命と健康と生活を守り続けました。 これこそ正に地域医療の原点ではないかと感じております。

また山形県は、「果樹王国」とも言われており、さくらんぼや西瓜、ラ・フランスなどが特に有名ですが、 ちょうど学会開催の頃に旬の時期を迎える果物としては、りんごやぶどうなどがあり、ラ・フランスの収穫も始まりますので、 是非この機会に山形の「おいしい」を堪能していただければと思います。

最後になりますが、全国の市町村をはじめ国民健康保険診療施設並びに国民健康保険関係者の皆様方のご参加をお待ち申し上げるとともに、 本学会を通して地域包括医療・ケアへの取り組みが一層推進されますことを祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

第56回全国国保地域医療学会の開催にあたって

秋田県国民健康保険団体連合会
理事長 加藤 和夫
(秋田県:八峰町長)

この度、第56回全国国保地域医療学会を、山形県国民健康保険関係者と共同開催させて頂くにあたり、 主催者の一人として全国各地においてご活躍されている国民健康保険診療施設並びに国民健康保険関係者の皆様方に一言ご挨拶を申し上げます。

国保診療施設におかれましては、「地域包括医療・ケア」の理念のもと、地域医療活動の中心として、 住民の健康保持・増進のためにご尽力されておりますことに深く敬意と感謝を申し上げます。

さて、国民健康保険制度は、国民皆保険制度の根幹として、地域住民の健康保持・増進に多大な貢献をしてまいりました。 現在、国民健康保険制度を取り巻く環境は、超高齢社会の到来、低所得者層の増加による保険料(税)収入の低下など、危機的な状況が続いており、 平成30年度からは、都道府県が市町村等と共同して国民健康保険運営を担う予定となっております。

このような情勢の中、国民健康保険制度の一翼を担う国民健康保険診療施設は、良質かつ適切な医療提供をはじめ、 保健及び福祉サービスを一体的に行ってまいりました。 経営の効率化や地域偏在による医師・看護師不足などにより国民健康保険診療施設を取り巻く環境は年々厳しくなる一方で、 多様化するニーズへの対応が求められ、その役割はこれまで以上に重要なものとなっております。

本学会では、『「地域包括医療・ケア」を地域づくりの(いしずえ)に ~出羽国(でわのくに)から国保新時代を見据えて~』をテーマとして、地域包括医療・ケアの着実な実践により、地域の基盤を作り上げ、 今後、都道府県も関与することとなる国民健康保険の新時代に向けて山形、秋田両県から発信いたします。

また、この機会に「米の秋田は酒の国」と言われる秋田県に足をお運び頂き、良質な秋田米、四季折々の美しい自然の中で育まれた“秋田の酒”とともに、 収穫された新米で作る“きりたんぽ鍋”をはじめとした秋の味覚と、色づき始めた紅葉が映える風光明媚な景色をお楽しみ頂きたいと思います。 さらに、秋田には“温泉”が豊富にございますので、ゆっくりお湯に浸かり心も体も癒して頂き、是非、五感で爽秋の秋田を堪能して頂ければ幸いであります。

結びに本学会の開催にあたり多大なるお力添えを頂いております関係者の皆様方に心より感謝を申し上げますとともに、 今学会が、実り多き有意義な学会となりますようご祈念申し上げましてご挨拶とさせて頂きます。

地域包括医療・ケアを地域の基盤に

第56回全国国保地域医療学会
学会長 阿部 吉弘
(山形県国民健康保険団体連合会診療施設医師部会長)
(山形県:小国町立病院長)

このたび、第56回全国国保地域医療学会を、山形県山形市の「山形テルサ」と「ホテルメトロポリタン山形」において、 本年10月7日、8日の2日間にわたり「地域包括医療・ケア」を地域づくりの(いしずえ)に ~出羽国(でわのくに)から国保新時代を見据えて~をメインテーマに、山形県と秋田県の共同で開催させていただくこととなりました。

大きな施設の少ない地方都市での開催ということで、メイン会場の収容人員はこれまでの学会の半分程度となりますが、 メイン会場のプログラムを他会場へも中継し、会場の狭さをカバーしていきたいと考えております。

さて、近い将来に予想される人口減少、超高齢化といった大きな課題を前に、国は地域包括ケアシステムの構築を推進しております。 また、国保直診では、「地域包括医療・ケア」を実践し、地域包括ケアシステムの先駆者として、いかに地域住民も巻き込んで、 安心して暮らせる地域をどう築き上げていくかを皆様方とともに考えていく学会にしたいと思っております。

特に、今学会では、2025年には患者数700万人を超えると予想されている認知症の方々を地域がどう支えるかなどの課題、 地域における看取りへの課題、地域リハビリテーション充実への課題などを参加者の皆様と、大いに議論していきたいと考えております。

山形は、四季折々の表情を醸し出す蔵王連峰や芭蕉の句で有名な山寺などの観光資源も豊富で、県内すべての市町村に温泉があります。 学会終了後は、温泉にでも浸かりながら名物の芋煮などに舌鼓を打つのも一興ではないでしょうか。 新幹線区間と在来線区間を乗り継ぎなしで乗車できる鉄道マニアに人気の山形新幹線をご利用いただき、 是非とも山形まで足を運んで学会にご参加いただきますよう、心からお待ちしております。

最後に、今学会開催に向けご尽力いただいております関係者の皆様方に、心より感謝を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

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