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*「やり過ごし」の効能 、中腰に耐える耐久力


http://square.umin.ac.jp/massie-tmd/dekiru.htmlなどでも紹介されていたが、

「できる社員はやり過ごす」(高橋伸夫著 日経ビジネス文庫)
「治らない」時代の医療者心得帳―カスガ先生の答えのない悩み相談室

この本はすごい!働くこと、組織が機能すること、教育、働く上での安心感/将来への見通し、とこんな小難しくなく・・・
こういう本当のこと(まっとうなこと)を書いている本は、なかなかない。社会で生きるうえの本質がこの本には書かれている。ほとんどは、綺麗事か、できもしない(ということは無意味な)正論か、どこにでも書いてある戯れ言だからだ。

*以下感想-----------------------------------

物事が続いているならば、そこには利権が生まれ、誰かが必ず「利益」を得ている。そうでない事柄は続かない。その利権は、金、名誉、プライド、正義感という自己満足、仕事をしているという充実感/時間つぶし、なんでもよい。

「やり過ごし」、「尻拭い」、逃げる、誤魔化すなど、世間で邪険とされているこれらの行動。これらには有用性があった。いや、むしろすばらしい制度というべきものかもしれないと思う。

「やり過ごす」とは、有時間スケールで優先順位を付けて行動できる能力。つまり、time management」 のことだ

時間がたつと、物事の選択枝はたいていどんどん狭くなっていく。時間が解決してくれること、待っていれば「少ない労力」で解決できること、たくさんある
いや8割くらいはそうかもしれない(感覚的に)。

内田 樹ー春日武彦対談
を読めば,この戦略はすぐに理解できる。(上記サイトより抜粋)
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内田  時間が経過することによって,取りうるオプション自体が激減するってことですよね。
逆に,結果が出ない段階で変に相手を論破しても,負けたほうはずっとウジウジ根にもって,こっちの仕事を妨害してきたりする(笑)。そんなことになるくらいだったら放っておいたほうがいいんですよ。
僕たちは,無意識のうちに「無時間モデル」でいろんなことを考えてしまいがちです。けれど,時間のファクターを入れるだけで解決しちゃう問題って多いと思うんですよね。先生の本も,時間というファクターを医療の中に取り入れたいうことが,大きな特徴になっているように思います。

春日 それがしばしば,「いい加減だ」とか「無責任だ」というふうにとられちゃうんですが,そうじゃないんですよ。実際,待つことで解決する問題って多いんです。
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新入社員と中堅社員の同時人材育成を可能としている「やり過ごし」・「尻拭い」・「泥をかぶる」。
「尻拭い」・「泥をかぶる」は、上司、いや
リーダーとしての仕事・責任かもしれない。

それは、自分(上司・係長〜)の組織でのパターナリズムからの脱却、と、部下へ仕事を任せる⇒教育という、両者にとっての教育になる。

勉強=「洗練された」与えられたことをこなす事:という感覚のままの医学生は、医者になって「うつ」になりやすい原因の1つかもしれない。そして、(多くの日本の)医者は病院の中の立場上、会社でいう「係長」なのかもしれない。急に、大量の「やり過ごす、尻拭い、泥をかぶる」という能力を要求され、耐え切れずにパンクする。

一般の会社なら、係長はたいてい期限(3~5年?)があり、耐えるという見通しもたつ。しかし、死ぬまで?と将来と見通せない「医者」、逃げ道も思いつかない者は、逃げられない者、やり過ごせない者は、潰れていく。そして、世間は医療崩壊まっしぐら!?でも、まずは自分のことをやらないと!(お勧め=
「救世主願望からの脱却」池田正行参照

医局制度全盛のことはまだ、「見通し」があった?。しかし、今の医療情勢で自分の「見通し」、所属組織の「未来志向性」に不安を感じ、「逃げ道も見通しもない」と思い込むことは多大なストレスだろう。

そのなかで、自分はどうするか?私はこうする(つもり♪)。

1.自分の価値を高め、自分の「顧客」を増やし、いつでも組織脱退可能に!

自分の組織外の人からの評価が、内部の評価により大きな影響を与える。クラスメートだけどあなたはよく知らない人が、友人みんなから、「彼はいいやつだよ〜」と評判だったら、「どんなひとかな?」って興味わくでしょ?。外部評価が上がると、「見直し」てくれるチャンスが増えるし、そういう人は「手放したくない」と思われるかもしれない。

2.評価UP⇒発言力UP、居心地UP。

*注意)しかし、「自分の価値を高め」というところで、十分すでにパンク寸前かもしれない。それは「すべき思考、認知の歪み」のせいである。
自分の価値を絶対評価でなく、相対評価(高め×⇒高まる=NEEDSがある◎)環境に身を投じる手段もあるだろう。クビでも「次の一手」の「一手」は、進む一手、戻る一手、サボる一手、いや一手も打たない、と幅も見ればいろんな一手があると思う。
「怠ける」のも「サボる」も、そして「医者を辞める」のも目的じゃなくて、手段です。

面白いことできて、発言できるならば、医者以外でもそれより面白い道と思うなら、止めます。まして、他に面白いことできそうなのに、過労死するのはあまりにも勿体無い。戸籍だって売れる世の中ですし(笑)。

<お勧め>
医者を辞めずに済む方法:医師のキャリアパス危機管理と医者やめたい病のあなたのための認知行動療法
認知行動療法を使いこなす:より一般的な状況(家庭生活,キャリアパス)でのストレス対処法を考える

3.背水の陣はキツイけど、崖に落ちるのではなく、逃げる道があれば、その崖っぷちのスリルも楽しめそうかな〜

逃げ道をたくさん作っておく。老健、田舎、外国、厚生省、民間/市立/県立/国立病院、都庁病院など公務員もなれる、企業病院、航空会社、産業医、学校医、精神病センター、外資、薬剤輸入、製薬会社、出版社、新聞社、基礎研究(大学、研究所)、コンサルタント、開業(特に、テナント利用)、自由診療、パート、籠もって医者の現状を訴えまくる?、と医者関係だけでもこれだけパッとある。そのための、人脈、コネ、中間代理会社、広告・・・いろいろ。



2008.2.6
記載