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*time managementの重要性

医者というよりも社会人に求められる重要な技能のひとつ。他者の時間を奪わず、仕事dutyon-offを付け、自己学習や趣味などの時間を確保し、心のmanagementのためにも重要である。そのための4つの要素がある。


1.相手の時間をできる限り奪わない

 最も重要なtime management skillである。人の訪問、接待、カンファレンス、時間指定待ち合わせなどにおいて、自分の時間の延長は相手の仕事の、プライベートの、ひいては人生の時間を奪うことになる。

私が相手を訪問する時は、A4枚の要約文を作成し、事前にメールで送っておく。さらに話の論点を数点は提示しておく。こうすることで、自分の売り込みにもなるし、実際会談時に枝葉末節でない核心の話をより多く持てる。要約を送った時点で、相手の反応がよければA420ページの長文(本書面)を送っておく。さらに会談は効率的になる。

遅刻しないのは当然であるが、時前に相手の思想に関して調べ、知っておくことはまた最低限の礼儀である。手土産は訪問する人への意味だけでなく、相手の所属する組織(会社、部署、家族など)のメンバーにもシワ寄せかけていることも意識し、周囲への感謝・気遣いを忘れない。

医者ならばカンファレンスで、論点のずれた話をダラダラとすることは、参加しているメンバーの時間を奪い、時間当たりの労働単価の減衰を招き、所属する会社の不利益にも繋がる


2.物事の同時進行ができるplanning能力

 要するに計画力(優先順位と全体把握)である。Aは自分の能力だとP分かかり、Q時までに終わらす必要があるようなplanA~Hまであるとする。一日の仕事を考えた際、まずここから始まる。そのためにも業務開始30分前には出勤し、一日を把握する余裕をもつ必要がる。これを逃してしますと大変。寝坊して、急いで採血回って、挨拶して新患受けても、動きや仕事のもれも増え、カンファレンスなどに業務の遅れから遅刻し(言い訳無用)、見たかった検査も見れずと、精神的な負担のみならず、様々な損をすることになる。逆に、一日を把握していれば、余裕があれば「こんな新患当ててください」や「今日は余裕がないので新患は遠慮させてください(多くの場合研修医は複数人いる)」などと先手を打つことができる。仕事と時間からの圧迫感も減るのでもちろん気分もよい。

 同時進行でも、もちろんAをやっている時はAに集中するのは当然。しかし、集中できるのは他のB~Hの状態を把握できている前提が必要である。訓練すれば、容量は増えるが同時に自分状態に合わせた自分の限界も知ることも可能となる。

 これが、週単位、月単位、年単位であっても考え方は同じである。週単位で考えれば、週末は呼び出されない限り(呼び出されないような指示を出しておく:以下のoutput work参照)週末の自由になる時間は、独創性を磨き、自分の知識や技能を高めるために活用し、ストレスがたまるだけのduty業務(サマリー作成?など:退院サマリーは入院時に大体が書ける!)は、絶対にオフィスアワーの業務だと思う。物事はダラダラと時間をかけてやればよいといったものではない。


3.優先順位をつける。

 2の内容に重複するが、続き。自分の知識は全て渡す。そして、自分「しか」の必要性を極力下げる。自分より「ある事」の優先順位を高くもっている人にやってもらう。例:ライン取は研修医には楽しくても、ベテランには優先順位は下がるだろう。
 そうすれば自分は、新しいことができる。それを回りに流す。これの繰り返し。まさに教育そのもの、これこそが「プロ」だとおもっている。最後にがんばらないこと…無理しても迷惑なのは周りです。


4.Input workoutput workを分けて把握する

     Input work:収集した文献の読み込みとファイリング、テーマを設定した学習、雑誌・新聞・小説を読む、映画を観る、趣味活動など

     Output work:診療業務、担当患者の診断治療に必要な文献の通読、サマリー作成、学会発表の準備、申し送り・引継ぎ(以下参照)など

文献を読むことが両方にあるが、質的に異なる。前者は理解して頭に入れることが目的だが、後者は患者に還元できればそれでいい(方針が立てばそれでいい)。つまり、論文の読み方も必然的に異なってくる。論文を読む時にこれ意識するだけで私は論文を読む抵抗が随分減った。「オフィスアワーにinput workをするな、自宅にoutput workを持ち帰るな」が重要。これはセキュリティ管理上もとても重要なことであり、患者サマリーを自分のコンピューターで作成したり、いわんやカルテを自宅に持ち帰ったりすることは危機管理的にも厳禁である。もちろん、緊急オペ、患者の急変、当直など、多くの障害が立ちはだかるが、努力して生活にメリハリを付けるようにしたい。


と長々述べたが、最も重要な要素は、以下。

危険な要素:強い、覚悟、自分を磨く、集中する、納得できるように、磨く
安心な要素:逃げる,かわす,ごまかす,しらばっくれる,手を抜く,とぼける,忘れる,待つ,さぼる

 時間が解決してくれること、待っていれば「少ない労力」で解決できること、たくさんあります


2007.9月記載