一つ上へ TOP


*医療問題の3要素:コスト、アクセス、医療の質


<まとめ>

日本は、OECD最低クラスの医師数で、国民皆保険で一定の医療の質を提供し、さらには全員に最高の医療を!と騒がれ、100%の医療を求められ、医師1人あたりの仕事量も多い(医師以外のスタッフ「事務、コメディカルなど」が少ない)、さらにアクセス自由・時間自由(24時間)の医療機関を連ねている。


1.コスト

日本は非常に安い。公共事業費の割合をOECDで比較しても格安。アメリカの対GDP比の医療への投資額が同じという意見もあるが見当違い。日本は国民100%に対するが、アメリカはメディケア、メディケイド合計の30%ほどに対してである点を注意するべき。

2.アクセス

日本は抜群によい。よく「3時間待ち3分診療」、アメリカは「一回で15分診療」という。しかし、アメリカでは民間保険などの制約により15分診療の予約をとるために1週間かかることも珍しくない。診療義務もなく、門前払いする医療機関も多い。金持ち相手の医療のみも少なくない。

3.医療の質

アメリカの家庭医は産科を扱うのに、医師自賠責保険の年間保険料は800万円、年収は1500万ほど。廃業するヒト、成り手が圧倒的に減少。現に、家庭医コースの出身国別ではアメリカ出身はほど10%ほどまで減少したところもある。外国人の修行の場と化している。


DPC包括的診療報酬制度と医療費削減は負の相関関係と実証済み:早くやめるべき!!

・平均在日日数問題も、アメリカはナーシングホームという存在と計算方法の差異による単なる統計の数字トリック。(詳細はコチラへ)

さらにいえば、医師不足の係数とHとすれば、

A:必要な医師数
B:提供する医療の質×医療の対象となる人口
C:人口当たりの医師数
K:定数

とすると、 H=C/B そして、A=K・B と考えられる。

提供する医療の質は医療技術の進歩により増加し、技術を支えるための必要な人員数も増加する。
また、応じて必要な医療費も増加する
医療費増加の原因)、

⇒これらに関して、特定の立場からの特定の都合のよい指標のつまみ食いが多い。


例)医療と医療行為に関する満足度調査


⇒実際に病院にかかった患者が母体。アメリカは全人口の裕福層
30%、日本は国民全体(低いコストでアクセスが保障されているため)。


・医療行為の満足度は:アメリカが高いのは当たり前。→アメリカは裕福層の患者一人一人の母体

・医療自体の満足度は:日本やイギリスが高い。:社会システム全体が母体

WHOの包括的な「効率」を指標としたランキングでは日本は1位。(2005年)アメリカは13位でOECD中最低ランクの部類。

 ⇒しかし、この1位も医者の過重労働と犠牲心で成り立っている面も大きいことは忘れてはならない!



2009.3月 一部加筆訂正