経胸壁心エコー検査の実際
1. 循環器.呼吸器検査総合受付にて受付を行う。受付することにより患者ID、 患者氏名、
心エコー検査の通番(年通し番号)の記載されているラベル(大1枚、中1枚、小4枚)が作成される。
2. 検査報告書及びデータ保管用封筒の所定の箇所にラベルを貼り検査用紙を作る。
3. 検査に関する患者情報は、カルテや依頼状を参照し必要に応じて検査用紙に記入する。
4. 患者を検査室に誘導し、上半身は裸で、足首を出すように説明する。
外来患者では、男女とも肩をバスタオルで覆う。入院患者では、男女とも病院支給寝間着を前あきで着てもらう。
5. エコー装置に患者情報(年通し番号、氏名、年齢、性別、体重、身長)を入力する。
6. ベッドに患者を仰向けに寝かせ聴診を行う。その後、心電図、心音マイクをつける。
心音については必要に応じて紙に記録する事がある。
7. 心エコー検査開始
a.左室長軸断面を描出する。そこで、Mモードを用いて左室径、左房径、大動脈径を求める。
b.左室短軸断面を描出する。大動脈〜心尖部までスキャンして壁運動や弁などを観察する。
c.長軸・短軸断面共にカラードプラを入れ、逆流、狭窄の有無について観察する。PA fiow velocityをPWで計測する。
d.心尖部からの四腔断面を描出し、左室長軸、二腔、さらに、逆四腔までへと回転して左室全周の壁運動を観察する。
e.左室長軸断面にて左室流入flowおよび左室流出flowをPW(必要に応じてCW)にて記録する。
f.三尖弁逆流が認められた場合、逆流のflowをCWにて記録し、
その最大流速より圧較差、推定右室収縮期圧(右房右室圧較差+10mmHg)を求める。
g.心窩部より左室長軸、短軸を観察する。腹部大動脈・肝静脈(呼気止め)のflowをPWにて記録する。
h.胸骨上窩部より上行〜弓部〜下部大動脈を観察する。
i.検査終了後、テッシュにてゼリーを除去後、温タオル(使い捨て)にてふき取る。
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