頸部エコー

画像の表現方法
・横断面は画面の向かって右に患者の左側、向かって左に患者の右側を表示する。
・縦断面は画面の向かって右に末梢側、向かって左に心臓側(中枢)を表示する。

検査依頼理由
・首でBruit(雑音)の精査。
・脳血管疾患の精査。
・頸部血管疾患の精査。
・動脈硬化性疾患の精査。
・高血圧、高脂血症の精査。
・めまいの精査。
・ 手術前のスクリーニング(体外循環のカニュレーション部位の精査)。
などがある。

検査方法
・横断面にて、カラードプラ法で血流を観察し頸動脈の分岐部を確認し、内・外頸動脈の分岐方向を確認する。
・縦断面にて、Bモードで、主頸動脈(CCA)、内頸動脈(ICA)、外頸動脈(ECA)の走行を確認する。
この時、内・外頸動脈の分岐方向を参考に、ICAとECAが同一断面上に描出されるように工夫する。
・血管の性状(エコー輝度、壁面が整か不整か)を観察記録する。
・蛇行、狭窄、プラークなどの有無およびその程度を観察記録する。
特に分岐部はプラークの好発部位であるので注意深く確認する。
・狭窄例では、狭窄率を求める(面積および内径狭窄率)。
・カラードプラ法にて血流を観察記録する(方向、流速、層流か乱流か、折り返しの有無、血流の欠損の有無など)。
Bモードで見落としたものがないか確認する。
・パルスドプラ法にて、CCA・ICA・ECAの血流速度、血流パターンを観察記録する。

結果報告
・現在は、手書き報告書(数値部分+検査所見(スケッチ含む)+写真記録)を返却している。

将来
・患者カルテの電子化に伴い、報告書、記録写真などをWWWブラウザで閲覧出来るシステムを検討中である。

生理検査のホームページへ

このページに対するご意見、ご希望、ご感想は下記までお願いします。
連絡先