2 検査の実際と適応
*吸入負荷(可逆性試験)
*吸入誘発試験
*運動負荷試験
*コンプライアンス
氈D検査項目
(1)吸入負荷(可逆性試験)
(2)吸入誘発試験
気道過敏性試験の適応:
気管支喘息の診断や重症度の判定に有用な検査です。特に咳のみが前景に立ち、他の検査では確定できない咳喘息cough variant asthma (CVA )の診断に有力です。喘息発作を誘発するおそれがありリスクのある検査ですので以下の適応を守って下さい。
1)担当医が呼吸器専門でない場合は、まず各科の専門医か検査部医師(滝沢、片山、内線5057、5045)にご相談ください。危険性を含め担当医師が十分な説明を行い、同意を得た理解力のある症例であること(その旨カルテに記載が望ましい)。
2)事前に呼吸機能検査(スパイロ、肺気量分画、フローボリューム曲線、拡散能)、胸部レ線検査、心電図を行い FEV1.0 /予測 VC>70%または%FEV1.0%>70であること、また高度の呼吸機能の異常がないこと。
3)重篤な心疾患や不整脈などがないこと。
4)薬剤:β刺激剤、テオフィリン剤、抗アレルギー剤、抗コリン剤、ベクロメサゾンは12時間以上、抗ヒスタミン剤、ベクロメサゾン以外のステロイドは24時間以上中止して行うのが原則となります。
(3)運動負荷試験
運動負荷呼吸機能検査の適応:
従来から慢性閉塞性肺疾患のリハビリテーションをふくむ治療効果の判定、術前の呼吸機能予備能の評価などに用いられています。さらに、呼吸不全の評価、特に在宅酸素療法の適応の決定にも有用と思われます。また、間質性肺疾患などで安静時には呼吸困難、息切れが軽度で血液ガスも正常範囲なのに労作時に呼吸困難が強く低酸素血症をきたす例にもその発見と評価に役立つと考えられます。ただし、運動負荷により低酸素血症やつよい呼吸困難、不整脈などをおこすおそれがあり、リスクのある検査ですので以下の適応を守って下さい。
1)担当医が呼吸器専門でない場合は、まず各科の専門医か検査部医師(滝沢、片山、内線5057、5045)にご相談ください。危険性を含め担当医師が十分な説明を行い、同意を得た理解力のある症例であること(その旨カルテに記載が望ましい)。
2)事前に呼吸機能検査(スパイロ、肺気量分画、フローボリューム曲線、拡散能)と血液ガス分析、胸部レ線検査、心電図を行い、高度の呼吸機能の異常がないこと。
3)重篤な心疾患や不整脈などがないこと。
*気道過敏性試験および運動負荷呼吸機能検査の申し込み上の注意
1)実施日の決定:毎週木曜日の午後行います。当面各検査一日1人といたしますので、内線5045でワクを確認してください。
2)患者さんには、実施日、来院時間気道過敏性試験は1時30分、運動負荷呼吸機能検査午後2時から始めますが他の負荷試験があるときはお待ちいただくことがあるとご説明ください。)、昼食(軽めならさしつかえありません)、などをお知らせ下さい。
*いづれの検査も当検査部の医師が検討の上検査を見合わせる場合もありますのでご了承下さい。その際は必ずご本人と担当医にご連絡とご説明をいたします。
(4)コンプライアンス
*コンプライアンス