呼吸機能(内線5045)

氈D検査項目
 換気能力検査
 (1)スパイログラフィー(手術前一般検査)
 (2)フローボリューム曲線
 (3)肺気量分画(残気量を含む)
 ガス交換
 (4)肺拡散能力
 不均等分布
 (5)肺内ガス分布指数
 (6)N2単一呼出曲線
 肺メカニックス
 (7)気道抵抗
     (体プレチスモグラム VTG FRC)
 (8)コンプライアンス(※)
 (9)最大換気量
 負荷検査
   FV負荷試験
   気道過敏性試験(※)
   抗原誘発試験(※)
   運動負荷試験(※)
 ガス分析
   換気ガス分析(※)

.申し込みの方法
  入院:@端末から検査日時および検査項目を入力してください。
     A胸部X−Pを検査室に持参させてください。
  外来:@端末から検査日時および検査項目を入力してください。
 ・当日分の検査予約をする場合はX−Pを不要とすることで登録可能となります。
但し、
 ・胸部X−Pが手元にある場合は患者に持たせてください。
 ・体プレチスモグラフィー(ボックス)のご依頼ではなるべく午前10時30分までか、午後1時以降のワクにご予約下さい。
 ・(※)印の検査は各科の呼吸生理専門医と協力のうえ行います。申し込み前に呼吸器内科専門医に相談してください。また、貴重な研修の機会ですので受持の研修医は立ち会うようにしましょう。具体的日時は検査室に電話でご相談ください。

。.正常値および結果の報告
  性、年齢、身長、体重により異なるので報告書または検査結果画面の予測値を参照して下さい。
  報告書は当日端末に入力し、後日所見を記入し、報告書にて返却します。

「.注意事項
 @努力性呼吸を行わせますので、虚血性心疾患など、なんらかの危険が予想される場合は、その旨を依頼書に記載してください、
 特に最大換気量の測定は心疾患では危険なことがあります。
 A開放性肺結核、肺炎、胸痛、気胸疾患等の場合は検査できません。呼吸器のMRSA陽性患者の検査はルーチンでは行っておりません。

」. 検査の選択
 @一般、手術前検査としては、(1)スパイログラフィー(手術前一般検査)および
 (2)フローボリューム曲線をオーダーしてください。
 A呼吸器疾患の症例では、(1)スパイログラフィー(手術前一般検査)および
 (2)フローボリューム曲線に加え、(3)肺気量分画(残気量を含む)、(4)肺拡散能力をオーダーして下さい。
 ただし、肺活量の小さい(とくに1L以下)場合は通常 の方法での肺拡散能力の測定は技術上困難です。
 B気管支喘息を疑う場合:まず、気道可逆性試験(画面上はFV負荷試験)を行う。
  当検査部では特に指示がなければ、負荷前の検査後、サルタール・インヘラーをインスパイアイースを用いて2吸入行い、10分後に後の検査を施行している。
 改善率=(負荷後一秒量 - 負荷前一秒量)/ 負荷前一秒量 x100
これが、15%以上なら、可逆性ありと判定し、喘息の可能性が高い。
 Cそれでも、明らかでない、特に呼吸機能がほとんど正常の症例では、気道過敏性試験(※)が有用。適応と予約法は、参照。
 D肺内のガスの不均等分布や末梢気道の閉塞性障害の検出には、(5)肺内ガス分布指数、(6)N2単一呼出曲線が有用。
 E肺内のブラなどがあり、通常のガス稀釈法による残気量測定では正確でないとき:体プレチスモグラムによる肺気量分画
 F気道抵抗の測定:体プレチスモグラム

、. 気道過敏性試験
・適応:気管支喘息の診断や重症度の判定に有用な検査です。
特に咳のみが前景に立ち、他の検査では確定できない咳喘息cough variant asthma (CVA )の診断に有力です。
喘息発作を誘発するおそれがありリスクのある検査ですので以下の適応を守って下さい。
1)危険性を含め担当医師が十分な説明を行い、同意を得た理解力のある症例であること(その旨カルテに記載が望ましい)。
2)事前に呼吸機能検査(スパイロ、肺気量分画、フローボリューム曲線、拡散能)、胸部レ線検査、心電図を行い FEV1.0 /予測 VC>70%または%FEV1.0>70%であること、また高度の呼吸機能の異常がないこと
3)重篤な心疾患や不整脈などがないこと
4)薬剤:β刺激剤、テオフィリン剤、抗アレルギー剤、抗コリン剤、ベクロメサゾンは12時間以上、抗ヒスタミン剤、ベクロメサゾン以外のステロイドは24時間以上中止して行うのが原則となります。
 *当検査部の医師が検討の上検査を見合わせる場合もありますのでご了承下さい。その際は必ずご本人と担当医にご連絡とご説明をいたします。
*申し込みの方法:
1)実施日の決定:毎週木曜日の午後行います。当面一日1人といたしますので、内線5045でワクを確認してください。
2)呼吸機能検査の画面を開き、『気道過敏性試験』を選択してください。
3)『備考』に、担当医師のポケベル番号および立ち会いの有無を入力
(検査は検査部医師と技師が行いますが、担当医のかたの立ち会いは大歓迎です)
4)臨床診断:原疾患名を入力
5)喫煙歴を入力し、予約取得をクリックし、カレンダーで予約
6)依頼状の『印刷必要』をクリックしてオーダー
7)プリントされてくる依頼状に簡単な病歴と依頼理由
この用紙にコメントを付け検査結果とともに担当医にお返しします。
8)患者さんには、実施日、来院時間(午後1時30分から始めますが他の負荷試験があるときはお待ちいただくことがあるとご説明ください。)、昼食(軽めならさしつかえありません)、などをお知らせ下さい。

・. 運動負荷呼吸機能検査の申し込みについて
*適応:従来から慢性閉塞性肺疾患のリハビリテーションをふくむ治療効果の判定、術前の呼吸機能予備能の評価などに用いられています。
さらに、呼吸不全の評価、特に在宅酸素療法の適応の決定にも有用と思われます。また、間質性肺疾患などで安静時には呼吸困難、息切れが軽度で血液ガスも正常範囲なのに労作時に呼吸困難が強く低酸素血症をきたす例にもその発見と評価に役立つと考えられます。
ただし、運動負荷により低酸素血症やつよい呼吸困難、不整脈などをおこすおそれがあり、リスクのある検査ですので以下の適応を守って下さい。
1)危険性を含め担当医師が十分な説明を行い、同意を得た理解力のある症例であること(その旨カルテに記載が望ましい)。
2)事前に呼吸機能検査(スパイロ、肺気量分画、フローボリューム曲線、拡散能)と血液ガス分析、胸部レ線検査、心電図を行い、高度の呼吸機能の異常がないこと
3)重篤な心疾患や不整脈などがないこと
*当検査部の医師が検討の上検査を見合わせる場合もありますのでご了承下さい。その際は必ずご本人と担当医にご連絡とご説明をいたします。
*申し込みの方法:
1実施日の決定:毎週木曜日の午後行います。当面一日1人といたしますので、内線5045でワクを確認してください。
2)呼吸機能検査の画面を開き、運動負荷試験を選択してください
。 3)『備考』に、担当医師のポケベル番号および立ち会いの有無を入力
 (検査は検査部医師と技師が行いますが、担当医のかたの立ち会いは大歓迎です)
4)臨床診断:原疾患名を入力
5)喫煙歴を入力し、予約取得をクリックし、カレンダーで予約
6)依頼状の『印刷必要』をクリックし、オーダー
7)プリントされる依頼状に簡単な病歴と依頼理由
この用紙にコメントを付け検査結果とともに担当医にお返しします。
8)患者さんには、実施日、来院時間(午後2時から始めますが他の負荷試験があるときはお待ちいただくことがあるとご説明ください。)、昼食(軽めならさしつかえありません)、などをお知らせ下さい。
*なお、従来の老人科の先生のルートで行われていた検査もいままでどおり施行されますのでご安心ください。

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