UCG東大病院検査部の生理検査依頼(オーダー入力)について
東京大学附属病院検査部 櫻井 進 技師

☆東大病院検査部の生理検査依頼(オーダー入力)について
☆はじめに

生理検査システムの変遷 生理検査系システムの利用内容の変遷
・当院検査部生理検査系システムの利用内容の変遷を第1期から第3期まで分けて示した。
・第1期は提出された依頼伝票に従って伝票および検査項目コードを用手入力していた。
・第2期は検査部に連絡することなく予約検査日時が取得できるシステムが稼働した(予約オーダー)。
・現行の第3期は、検査依頼伝票をなくすことと、受付業務の効率化を目的に開発した。
・その結果、外来ブースおよび、病棟に多数配置された診療系端末からほとんどの生理検査のオーダー入力が
 可能となり、生理検査系受付端末による効率の良い検査受付システムが稼働した。
オーダー項目 循環器・呼吸器系検査のオーダー項目
・診療系端末で依頼可能な循環器・呼吸器系検査のオーダー項目である。
・左下の心エコーを検査オーダーした場合(マウスにてクリックする)の画面変化を以下に示す。
オーダー画面
検査依頼状
心エコー検査オーダー画面、依頼コメント、検査目的の入力例
・心エコーを選択した場合は、画面左の検査目的、依頼コメント、症状、臨床診断などの
 検査付帯情報のうち必須項目の「検査目的」をマウスで選択する必要がある。
・すると画面右に検査目的の内容が一覧表示される。
・この例では「スクリーニング」をマウスで選択したところである。
・検査付帯情報を任意で入力するには各付帯情報をマウスで選択し同様の操作を行う。
・この例では「検査目的」の下に「依頼コメント」の内容が表示される。
・備考として全角15文字の任意テキスト入力ができる。
・つづいて左下の「予約取得」をマウスで選択するとカレンダー形式の月別予約状況一覧が
 表示されるので希望日時を選択する。予約枠が満杯になると、識別可能なフラッグが表示される。
・以上が診療系端末での検査オーダー方法である。
・診療側で生理検査をオーダーすると、検査依頼状(A4縦)が自動的に出力される。
・検査依頼状は、外来分は当日夕方に各検査室へ、病棟分は翌日昼に各検査室へ送付される。
依頼・受付画面 依頼・受付一覧画面
・受付端末で患者IDを入力し、検査オーダーを表示したものである。
・左から伝票選択の有無、オーダー番号、伝票コード、受付番号、依頼元、
 検査日時、依頼コメント、依頼日、備考の有無が表示される。
・オーダー入力を使用したものは、オーダー番号が表示される。
・受付する伝票をマウスで選び、左下の「受付」を選択することで受付番号の発番と
 従来の検査伝票に相当するラベル出力が行われ、受付操作は終了する。
・ラベルの出力起動から、出力開始まで約20秒かかる。
・詳細な依頼内容を確認するときは1つだけ伝票を選び「依頼」を選択する。
・ここでは最下段の伝票を選択してみる。
依頼情報入力画面 依頼情報入力画面
・この画面で依頼内容の確認またはオーダ入力によらない検査依頼が行える。
・横線より上に患者基本情報が、下側には依頼内容が表示される。
検査ラベル 実際の検査ラベルと出力位置
・従来の検査伝票に相当する検査ラベルの出力内容を示した。
・依頼内容は中段やや下にある横長のラベルに印刷される。
・その他のラベルはシールとして使用され、大は各種台帳に中小は結果報告書に貼付される。
・B5サイズのラベル用紙には最大2伝票分の検査関連項目が印字される。
・ラベルは患者が検査室へ持参し、検査が実施される。
利点 現行受付システムの利点
 1. 検査部では受付業務の効率化が図られた。また、転記ミス、予約の重複が減少した。
 2. 検査実施情報が瞬時に受信できるため会計業務の効率化が図られ、会計漏れの発生も少なくなった。
 3. 診療側端末には「検査中」が表示され、検査実施の有無が端末上で確認できる。
欠点 現行受付システムの欠点
 1. 検査件数が自動集計するプログラムがない。
 2. 当日の予定検査以外の伝票を選択し、受付する危険性がある。
 この原因はその日に予定されていない依頼まで受付画面に表示されるためです。
 このため、当日分の予定検査のみ受付される設定変更が必要と思われる。
 3. ラベル配置が2分割に不向きで、間違いが起こり易くなっています。
 この点についてはラベル出力フォーマットを修正する必要があると思われます。
 4. 過去の検査履歴表示は前回値の1回のみである。過去3回分の表示が必要と思われる。
将来 生理検査システム化の将来
 1. 患者側の検査待ち、術者側の患者待ち双方を極力減らす目的で、
 効率の良い患者の検査呼び出し機能と検査室への患者誘導機能の開発が有用であると思われる。
 2. 患者およびスタッフの各種スケジュール管理機能のシステム開発が有用であると思われる。

上記は1997年10月24日、第1回臨床検査フロンティア(筑波大学)にて口頭発表した ”生理検査受付システム”の資料として作成したものを改変した。

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