position心膜疾患と心エコー
東京大学附属病院検査部 櫻井 進 技師

☆心膜疾患と心エコー
☆はじめに
心嚢液の検出が、本法の最も良い適応である。
その他にも、心膜欠損症、心嚢嚢腫、タンポナーデなどの検出に適する。

☆心膜欠損症
先天性心膜欠損症は、通常は左側心膜欠損症が多く、右側は稀である。 左側心膜欠損症は、左側心膜の1部が欠損する部分心膜欠損症と全部が欠損する完全心膜欠損症に分かれる。 前者は、頻度は低いが、心膜欠損孔より心筋の一部が嵌頓し、血行不全を来するため、重症になりやすい。 後者は、頻度がより高く、心臓の周りを囲む心膜がないため、心腔内の可動制限がないため、心臓全体の動きが過剰である。 左側臥位での心臓の位置は、左室が下方に位置するため、通常の***


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