S1波 | 30〜40 cm/sec | 心房の能動的弛緩により肺静脈から左房に流入する順行波 |
S2波 | 40〜60 cm/sec | 心房収縮に伴う僧帽弁輪下降が左房容積を増大し、左房圧がさらに低下することにより生じるPVからLAへの順行波 |
D波 | 35〜45 cm/sec | 心室拡張期に僧帽弁が開放しLA内に貯留された血液がLVに移動した結果低下したLA-PV圧較差によって生じる順行波 |
S/D | 1.3〜1.5 | |
A波 | -22〜-32 cm/sec | PVとLAとの間に弁がないため心房収縮期に後方に駆出される逆行波 |
S1波 | 著変なし | |
S2波 | 著変なし | |
D波 | ↓ | 緩徐なLV圧低下は、緩徐なLA圧低下につながり、拡張期の左房充満は減少するため |
S/D | ↑ | |
A波 | ↓ |
S1波 | ↓ | 左房圧が上昇するため |
S2波 | ↓ | 左房圧が上昇するため |
D波 | ↑↑ | |
S/D | ↓↓ | |
A波 | ↓↓ | LAからの逆流量はLA圧に規定される。左房収縮能が正常な場合には左室充満圧や左室拡張末期圧が上昇しているとA波は↓↓。これはLV拡張能の低下に伴う代償性の収縮亢進による。LA inflow のA波の持続時間がLV inflow のA波より 20msec 以上延長していると肺動脈喫入圧は 15mmHgと推測される。 |