<左房、左心耳内の異常の有無を観察記録するための断面>
・左房拡大、血流鬱滞例などでの左心耳内血栓の有無の観察。
・粘液腫などの左房内異常構造物の記録観察。
・患者の体位は左半側臥位または左側臥位をとる。
・胸骨左縁第3、4または第5肋間に探触子を置く。
[胸骨左縁 大動脈基部]より1肋間下に探触子位置をずらし、心基部方向へビームを向ける。
基本ポイント(B-mode)は左心耳の明瞭な描出。
・僧帽弁疾患術後例では、手術時に血栓好発部位である左心耳を除去または結紮されているものが多い。
・左肺静脈開口部を血栓などの異常構造物として誤認することがあるので注意を要する。