心尖部 二腔断面
特徴

<左室壁の動き、壁厚の異常の有無を観察記録するための断面>
・左室心尖部および左室壁運動(左室前壁および後壁)の観察。

患者の体位、体表上の探触子位置と方向
・患者の体位は左半側臥位をとる。
・心尖部(心尖拍動の最強点のやや外側下方または心電図検査におけるV5付近)に探触子を置く。
・[心尖部 左室長軸]よりビーム軸を時計方向に約30度回転させる。

基本断面を得るための基準点
心尖部2腔の基準点として以下の2点が同時に描出されるように探触子を操作する。
・左室の心尖部。
・僧帽弁の弁輪部の中心(腱索、乳頭筋が描出されない点)。

アドバイス(B-mode)
・心尖部左室長軸から心尖部二腔への断面の移動は左室腔を画面中央に描出させながら、探触子コードを時計方向へ回転させる。
・回転中も左室腔の描出を調整するとともに、左室各部の壁運動の観察を怠らない。
 

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